先週の日曜日に引き続き、今日も『メリー・ウィドウ』一色の一日でした。
まず10時30分からヴァランシエンヌ役の苅田夏子さんとカミュ役の梅田博行さんとピアノで練習。この2役はハンナとダニロの主役に次ぐ役どころで、歌うこと所が多い。実を言いますと、ヴァランシエンヌとカミュが歌う第2曲のデュエット、第11曲のデュエットとロマンツェの2曲が『メリー・ウィドウ』の中で最も好き。メロディが美しい。オーケストレイションが上手い。ただ、ヴァランシエンヌは、役柄の性質上からか軽い声のソプラノが歌うことが多いのですが、音域は結構低いんですね。メッゾ・ソプラノでも十分できます。ですから、ソプラノの方がヴァランシエンヌの音楽を声に乗せるのは難しいんじゃないでしょうか。ヴァランシエンヌを上手く聴かせるかが技の見せどころ。オーケストラのほうもバランスを考慮して演奏しなければならない。
13時から17時まではオーケストラの練習。数人の歌手も参加。そして、お揃いのTシャツを着た三人組が。
実はこのTシャツが
3月22日の「イースターコンサート」でのJ.ハイドンの『ハルモニーミサ』でコンサート・ミストレスを務めて下さったファースト・ヴァイオリンの方からのプレゼントです
(2008/7/22「フィンランディア」参照)。"THE MERRY WIDOW"と入っているのがおわかりでしょうか。これはこの公演の特製Tシャツ、ではなくて、
兵庫県立芸術文化センターで行われた、佐渡裕指揮による『メリー・ウィドウ』公演のTシャツ。佐渡裕指揮の『メリー・ウィドウ』を観に行かれた時に買ってきて下さったのです。佐渡裕指揮の『メリー・ウィドウ』は12公演打って、全てがほぼ満席だったそうです。平日の昼公演でもです。すごいな〜!こちらも負けじと、頑張りましょう!
さて、右端に写っているのが
日本アマチュア演奏家協会の関西支部長を務められ、このAPAオーケストラのまとめ役の方。「何だ、あの三人組は?」と思われているのかもしれない(笑)。
先週の練習でできなかった曲をまず練習。そして、最初から最後まで通しました。まだまだあやしい所があって時々止めましたが、なんとか最後までたどり着きました。最大の課題は歌とのバランスをとることでしょうか。ff(フォルティッシモ:ごく強く)と書いてあっても、歌は低くて音量が出せない所が何ヶ所かあります。オーケストラは格好良いので、思いっきり演奏したいでしょうが、そうすると、歌は全く聴こえなくなってしまいます。常に歌を聴いて、歌とのバランスがとれるようになると良いですね。その中で個々の音楽を聴かせる。これがオペラあるいはオペレッタの演奏法でありますし、楽しみ。
今日の練習のワンショット。
今日でこの『メリー・ウィドウ』の練習は一段落し、お盆明けからキャストが全員参加して、本番指揮者のバブアゼさんの下で最後の追い込みという感じです
(前日の本番会場での練習は僕が指揮するんですけどね)。皆さん、本当にお疲れ様でした!今までの積み重ねを忘れることのないように練習しつつ、鋭気を養って、
8月31日の本番を成功させましょう!