13時から神戸で30日にいよいよ本番を迎える「コーロ ムジカヴィーヴァ演奏会vol.1」の、僕の指導による最後の練習でした。
まず最初にモーツァルトの『レクイエム』(略称『モツレク』)を1度通しました。皆さんの体に『モツレク』の音楽が身について、しっかり歌えるようになりました。
しかし一方で、合唱としてのまとまりがいまひとつ。何となく合っているんだけど。ひとりひとりが個人レベルで歌えるようにはなったのですが、自分自身の世界だけしかないんですね。合唱団員ひとりひとりが歌いながら、隣の人がどんな音楽をしているのか、他のパートがどんな音を歌っているのか、欲を言えば、ピアノ(本番ではオーケストラ)がどんな音を出しているのかを感じなければ、合唱になりません。
そのことを注意したら、どうでしょう。たちまち良くなりました。音量を大きくしなくても、声はどんどん前に出てくるし、『モツレク』の音楽像が明瞭になりました。タイミングや音程のちょっとしたズレをなくすだけでそうなるんです。科学的に言っても、タイミングと音程が合えば、ひとりひとりの声の波長が合い、干渉することなく、波長が前に伸びていきます。タイミングや音程がずれたら、お互いの声の波長が干渉し合い、波が前に行かなくなります。
今日は素晴らしい合唱、音楽ができました。しかし、心配もあります。皆さん、これだけの音楽をするだけの高い音楽性をお持ちなのですが、「忘れる」能力も高いのです(笑)。27日の畑さんの練習、29日のオケ合わせ、そして本番まで、今日作り上げた音楽忘れずに、さらに高めていってほしいなー!(合唱指揮の切なる願い)
『モツレク』の練習後は次の目的地、箕面へ。箕面は高所得者がたくさん住んでいることで有名ですが、国定公園があって、大阪府内でも豊かな自然が残っています。この地に初めて訪れたのは今からちょうど2年前。その1週間くらい前に箕面を紹介したテレビ番組を見ました。そうしたら、豊かな自然が残り、日本ザルが棲息しているとのこと。その時、箕面はかなり山奥だと思ったのですが、行ってみたら、梅田から30分あまりで着いちゃいました(笑)。
さて、次の仕事までに時間がありましたし、雨も止んだので、箕面公園を散策。阪急箕面駅から歩いてものの数分で美しい森に到達します。
きれいな空気、穏やかな雰囲気、心地良い木々の梢のさやぎ、川のせせらぎ。

箕面名物、紅葉の天ぷらをつまみに1杯(僕の場合はいっぱい?)やりたかった(もちろんお酒をね)のですが、この後仕事があるので、我慢我慢。でも、かなり癒されました。
19時から“箕面メイプルクワイア”の指導。しかし、さっき癒され過ぎてか、練習会場を間違えて、遅刻…
R.ヴァーグナーのオペラ『タンホイザー』の合唱曲『歌合戦の行進曲』と、佐藤眞さんの『大地讃頌』を練習。この2曲で6月22日の「箕面市合唱祭」に出演します。思ったより、ドイツ語が上手く歌えているなぁ(まぁ、単語の数が少ないし、編曲してかなり短くしたからね)。それよりもバス、もっと頑張ってよ!