6日から9日の大阪滞在中にいわゆる『三大レクイエム』の合唱指導をしました。
6日の河内長野ラブリーホール合唱団のフォーレ『レクイエム』に続き、8日は合唱団 ルークス スペイ(復帰された団員や新入団員、見学者もいらっしゃり、充実した合唱)のモーツァルト『レクイエム』、9日は
大阪交響楽団定期演奏会特別合唱団(オーディションで選ばれた方々だけあって水準が高く、これからもっと良くなる手応えがあって、本当に楽しみ)のヴェルディ『レクイエム』でした。
モーツァルトとヴェルディのは本当に(文字通り)劇的。この二人がどのように死、煉獄、そして『レクイエム』の典礼を捉えていたかが音楽に表れています。それは当時のカトリック教会の死に対する教義、カトリック教徒たちの死に対する考えを反映しています(現在のカトリックではレクイエムは廃止された)。
一方、フォーレの『レクイエム』は前者と世界観が全く違い、カトリックの当時の協議に抗うかの如く、煉獄のおどろおどろしさを表現したセクエンツィアを完全に省き、恐怖を与えるというよりも安息が与えられることを真に願います(フランスのパリのマドレーヌ寺院の司祭からは初演の際に、セクエンツィアを省き、おどろおどろしさがないことから批判された)。
これからそれぞれの『レクイエム』の世界をもっともっと深めていきたい。
7日(日)に練習を行った女声合唱団カリスは
昨年に続き、8月13日(日)に
法得寺でのコンサートに出演させて頂きます。その翌日、法得寺で曲目の打ち合わせをさせて頂きました。昨年以上に面白くて、盛り上がる曲が並びました。そして、なんとあの指揮者が出演してくれます! あんな曲もこんな曲も指揮します! 遊びと真面目さ、硬軟取り混ぜたこのコンサート、本当に楽しみです!