ちょうど1ヶ月前、オペラの名合唱曲で楽しいパフォーマンスを繰り広げた河内長野ラブリーホール合唱団(KLC)。その次回の演奏会でも合唱指揮をさせて頂くことになりました。通算5回目で3回連続。非常にありがたいことです。
次回の曲目はJ.S.バッハの最高傑作『マタイ受難曲』。KLCの依頼でなければ、「日本では二度とバッハの声楽作品をやらない」と宣言した僕がバッハの声楽作品をやることはなかったでしょうね。KLCには「奇跡」を起こしてくれる可能性を秘めていますし、40代を迎えるこの1年で大きな挑戦(賭け)として取り組むのに絶好のチャンスと思いました。指揮者が敬愛する寺岡清高さん、管弦楽がいつもお世話になっている大阪交響楽団というのも魅力的ですし、ソリスト陣もかなり良い。また、もう一人の指導者が僕の尊敬するバリトン歌手、小玉晃さんというのも僕の心が傾いた要因の一つです。指揮者も指導者もきちんとドイツ語がわかるという、恵まれた環境が整いました。僕はアシスタントのつもりで勉強させて頂きます(笑)。
まずはコラールから練習するという方針。コラールはドイツのプロテスタントの音楽の基礎とも言うべきもの。それからまず練習するというのは良いアイデアです。
コラールの旋律はバッハが作曲したのではなく、その先人が作り、伝承したもの。それにバッハが和声付けしました。バッハは単純になりがちなコラールの和音を色彩豊かに構成し、「さすがバッハ」と思わせます。
KLCの『マタイ受難曲』の練習はなかなか良い滑り出しではないでしょうか。しかし、まだまだこれから。バッハの音楽とドイツ語に悪戦苦闘するでしょうね(笑)。
僕もバッハの音楽と格闘します!