
「どうなるものか、この天地の大きな動きが。」で始まる、10代から20代に欠けて何度も読み返した吉川英治「宮本武蔵」を久しぶりに再読し始めました。
本来は史実にとらわれないドラマ性に満ちた大衆文学ながら、内容の深化と哲学性から多くの読者に強い影響を与え、昭和の国民文学としての地位を確固たるものとした名作。
自分だけでなく、武道やスポーツに志した数え切れないほどの人間もその感化を受けたことと思います。
良い作品は何度読んでもよいものです。
40を越して若い頃とは体調も心境も違う現在、この作品によって自分のなかにどのような反応が起こるのか、楽しみであります。

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