4月29日、昭和の日。
毎年行われる「全日本柔道選手権」を平成の初めから学生・社会人時代には毎年会場で、近年は祝日にも仕事があるため録画ながら、必ず観戦しています。
往時は木村政彦・岡野功・山下泰裕といった錚々たる選手たちが掴んだタイトル、いつも観ているだけで身の引き締まる思いでした。

ダイジェストで流れた限りでは、一本勝ちも多くあり見応えある序盤〜中盤戦のようでした。
その中では、小川雄勢選手のやや脇の甘い組み方ながらプレッシャーをかけ続ける姿は、父の直也選手とそっくりで驚かされました。
リオ五輪代表を争う準決勝以降では、候補の原沢・七戸の両選手が揃って敗戦。
平成元年、ソウル五輪代表を争う同大会での故・斉藤仁選手の気迫を思い出すと、やや残念に思いました。
王子谷選手と上川選手による決勝戦は重量級らしい迫力ある技の攻防で見応え十分でしたが、上記の五輪代表争いが不完全燃焼に終わったことや、時おり写る会場風景に空席が目立つことなど、かつての格式からすると少し寂しい感もありました。
全柔道人の憧れである「全日本選手権」、来年以降は更なる盛り上がりに期待します。

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