
諸処で取り上げられていますが、今月の「GONG KAKUTOGI」、柔道関連の記事が素晴らしい!
近年は全柔連の広報誌的な色合いの強い「近代柔道」に対して、「GONKAKU」には本来あるべきな柔道記事を読ませてもらえている気がします。

特に読み応えありなのが増田俊也先生による「超二流と呼ばれた柔道家」。
古賀稔彦選手を背負い投げで破った堀越英範選手の選手人生を描いたノンフィクションです。
自分は当時、大会のテレビ中継開始早々に放送されたこの試合で一度目の古賀選手の受け方が危なっかしい感じはしていましたが、二度目の背負いでの一本にはまさかという奇跡を見た思いでした。
この堀越選手、97年ごろに関西で行われた井上・平・中井の三先生による日本初期のブラジリアン柔術セミナーに参加されていたと記憶しています。
強い探究心そして慧眼の持ち主であったことがうかがえます。
ぜひとも現在の全日本チームに指導者としてお迎えしてほしい存在ではありますが、本稿を拝読すると、同時にそういった垢には染まってほしくない孤高の人物なのであるかなとも思います。

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