動物保護団体【ARCh】staff小梅のブログです。世界を旅する小梅です。

2008/5/16

生まれ変わる・・・  

代表と私は病院の外に出た。
診療時間内の病院ではこの子の毛刈りは出来ない。
病院脇のスペースにスタッフさんが明かりを灯してくれた。

「出来る所までやりましょう」と、代表はハサミとピンセットを持った。
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徐々にカットを進めて行く。
彼女は苦痛に悲鳴を上げ、残る力で噛み付こうとする。
えぐれた皮膚からはウジが這い出る。

これを全部剥ききったら、どんなに酷い状態の皮膚が出てくるんだろう?
でも、やるしかない。
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途中、代表の知り合いのボランティアさんもカット協力をしてくれた。
看護士さんも参戦して実に5人がかり・・・
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ようやく可愛いお顔が出てきた。
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代表の知り合いのNさん撮影。
皮膚ダメージはあるが命は取り留めた。

この子は女の子だ。シーズーではなく、M・シュナウザーとマルチのmix?
目と歯を見る限り、若齢だそうだ。
つまり・・・生まれてから一度もケアをしてもたったことが無いのだ。

代表が名前を付けてくれた。
ドロシーちゃんと。

しばらく病院へ入院するが、ゴハンも食べてチーも出たそうだ。
後は彼女の回復力次第だ。

 
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2008/5/16

ケダマ犬 ケダモノ人間 B  

激毛玉の女の子と一緒にもう一頭、毛玉のシーズー君も引き取った。
この子も状態は決して良くない。
収容直後に体調を崩した。
センターの先生の治療で回復に至った。
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この子も酷い毛玉だ。
早く毛玉地獄から開放してあげなくては・・・と早めの引取になった。

搬送もプチ預かりもあんなさんが手を挙げてくださった。
しばし、あんなさん宅で心と体の傷を癒す。
あんなさん宅には今、瞬君もいます。
不思議とあんなさんの家に滞在するワンコは皆優しい顔立ちになって行く。

トリミングはりんえんさんとりさママ
センターを出たての子は興奮状態になる子も多く、トリミングはとても大変なのだ。
いつも嫌な顔ひとつせず、引き受けてくれる。
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この子だって酷い毛玉だ。
放っておいた元飼い主はケダモノだ。

続く・・・
8

2008/5/16

ケダマ犬 ケダモノ人間 A  

「歩ける!」横にいたペリさんの目が輝いた。

「なんとかなるかも・・・」

しかし、ペリさんが顔を捜そうと(どこが顔かわからない)被毛を触った瞬間、彼女は激痛な悲鳴をあげた。

収容期限がまだ数日残っている、こちらは譲渡を希望できない。

帰宅後代表と深夜のメール合戦。検疫は絶対無理だ。
体力はもうない。排泄もすんなりいかない。
フロントラインも効かない。
特例でセンターから、期限を待たない引取の許可をもらった。

急ぎ、あんなさんが車を飛ばす。

キャリーに入れるのも大変だろう。どうしたって体は痛い。ちょっと動けばそれは激痛となって彼女の体の痛みになる。キャリーの中には外に這い出た蛆虫がウヨウヨしている。

死なないで欲しい。助かって欲しい。もう一度生きなおして欲しい。
あんなさんは泣きながら車を運転してきた。
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今度は私にバトンタッチ。
私は車を飛ばして病院へ向かう。鎮静をかけてもらって丸刈りにしてもうらおう。
  でも・・・
病院へ到着したが、彼女のガリガリの体に麻酔は打てなかった。
麻酔で死んでしまうかも知れないと・・・

代表が急ぎ病院へ駆け付けた。もうこのままカットするしかない。
ハサミも中々入らない毛玉に慎重にカットを進める。ちょっと切るとそこから蛆虫が湧き出てくる。代表はピンセットで蛆虫をひとつづつ取り上げる。私も割り箸で蛆虫をつまみ出す。
塩素を張ったバケツに蛆虫を落としながら、慎重にカットを進めて行く。
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続く・・・
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2008/5/16

ケダマ犬 ケダモノ人間  

先日、秋田犬の引取に行った際、私はある犬を見て絶句した。
千葉センターに通うようになって10ヶ月。
CATNAPのスタッフになって3年目。

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 一番酷い状態だと思ったワンコだった。

具合が悪く、うずくまり、(この子は数時間後は死んでしまうかも)と思う犬は何頭も見てきた。人馴れしてなく、譲渡対象になれず、(生きたい!ここから出して!)と言う犬達の叫びを懇願を胸が締め付けられる思いで見てきた。
それでも何も出来ない非力な私はせめて、引取決定になった犬のまず第一歩のセンターからの救出を手伝うことで、処分されてしまった犬達への供養をしているつもりだった。
ある日記で兄弟犬をレスキューしたことで(離れ離れになるなら、一緒に死なせてやれば良かったのに・・・)という書き込みがあった記事を読んだ。
その犬は私がセンターに行った時、窓越しに(出してよ!出してよ!生きたいよ!)と力強く訴えていた。
そんなセンターでの様子も知らずに・・・と悲しい思いになったものだ。


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犬種もわからない。きっと生まれてから一度もトリミングされていない。
被毛にはウジがわき、歩くことも儘ならない・・・
体はガリガリ この毛玉で覆われた体で排泄は出来るのか 
黒い物体にしか見えないこの子に私は今までどうやって生きてきたのかと不思議に思った。
ちょっと触っただけで痛さで悲鳴を上げる。抱き上げることもできない。
センターの獣医さんに(ここまでの子は・・・)と言わしめる状態だった。

大部屋に横たわるその子は窓越しの私の所にゆっくりと不自由な足取りで寄ってきた。

続く・・・
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