長ったらしい話を読んでくれる人がいるのかなと不安でしたが、いつにない多くのぽち♪をいただけて、感謝しています。
では、昨日の続きをどうぞ。
妹と母が眠るお墓のそばの草むらに仔猫を置いて、持参した牛乳を容器に移していた時のことです。
斎場の床下を住処にしているらしい猫がどこからともなくあらわれて、ミルクの皿をチラッと見て、仔猫のほうに歩み寄ったのです。
どうやら仔猫の匂いをかいでいるふうでした。
その若い猫は牛乳を少しなめてその場を離れていきましたが、私たちとしては救われた気分でした。
斎場に住み着いている猫がいるということは、誰かが餌の面倒を見ているということですから。
この仔猫が仲間に入れてもらえることを期待しつつ、その日は帰宅したのでした。
その翌日、仔猫のことが気にはなるけどもう忘れるしかないと思い、普段と変わらない一日を過ごしました。
そして翌々日は、母の命日でした。
一周忌法要の前にお参りはすませたけど、彼岸でもあるし、もう一回お墓参りに行こうという話になったのです。父も仔猫のことが気になっていたようです。
斎場裏に到着してみると、案の定、この間の若い猫は子育て中だったようで、別の仔猫も姿を見せていました。
あの白黒の仔猫も床下の空気口から顔をのぞかせて、しっかりした声で鳴いていました。
連れて帰って〜と訴えているように思えてなりませんでしたが、この期に及んで、まだ飼わないと言い張る父に従い、しぶしぶながらいったん帰宅したのです。

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