今でも語り継がれる「記録と記憶に残る馬」その代表格とも言える一頭がナイスネイチャではないかと思うのです。
戦績は41戦7勝、うち重賞4勝ですがGT勝ちはありません。
とは言え、今放映中のアニメ「ウマ娘 プリティダービー2」に登場する「チームカノープス」のメンバーのモデルとなった馬ではトップの成績を上げています、その意味では事実上のチームリーダーと言えると思いますが、今のところの描写だとリーダーの資質は無さそうな気がします(苦笑)
ナイスネイチャが打ち立てた記録の中で最も有名なのが「有馬記念3年連続3着」でしょう。
地味ながら凄い記録としては「重賞34回連続出走」があります。
これは4歳時(旧馬齢)の4連勝の3勝目を挙げた91年の小倉記念から引退レースとなった96年のアルゼンチン共和国杯まで全て重賞競走を走っているのです、一度たりとも重賞ではないオープン競走には出走していません、これはプライドの表れだと思っています。
しかしナイスネイチャはGTで勝ち切れませんでした、いわゆる「ジリ脚」と言われる事が多かったですが不思議な事に相手関係や距離に展開と言った要素関係無くGTで勝ち切れずに3着と言う事が多かったのです。
特に3年連続有馬記念3着に関しては「これから先、有馬記念3連覇と言う馬が現れるかも知れないが、3年連続3着は現れないだろう」と言われる程です。
シュヴァルグランが2年連続3着で「まさかナイスネイチャの記録に並ぶ馬が現れるのか?」と期待(?)しましたが、さすがに難しかったようです(笑)
そしてこの「3着が多い」と言う事から、拡大馬連ことワイド馬券が導入された時のキャラクターとしてナイスネイチャが採用されたのです。
現役時代にワイドがあれば・・・
ワイドももちろんですが、三連複や三連単で「3着はナイスネイチャで」と言う予想がなされた事でしょう(笑)
ナイスネイチャのルックスと言えば「毎日がクリスマス」と言われた「赤と緑のメンコ」です。
これは勝負服とお揃いだった訳ですが、額の部分に金色の星があしらわれた物や「NiceNature」と筆記体で刺繍された物などいくつかのパターンが有りました。
しかし実はナイスネイチャの代表的な勝ち鞍として挙げられる94年の高松宮杯(まだ2000mのGUだった)ではメンコを外して出走しています!
素顔のナイスネイチャ!
ダービー馬を負かしたんだから実質ダービー馬だよね!(違)
しかしナイスネイチャ、トレードマークのメンコを外したら何の変哲もない鹿毛馬で、10頭並べたらどれだか判らなくなる位に地味です(汗)
そんな「GT勝ち切れなかった」「ルックスはとても地味」なナイスネイチャですが、実は秀でた所があるのです!
それは「長寿」です!!
ナイスネイチャは1988年4月16生まれ、今年で満33歳を迎えます。
母のウラカワミユキも長寿で2017年に36歳で他界、サラブレッドの牝馬としては当時の最長寿です。
さらに血統を紐解くと、ウラカワミユキの母系にはヒンドスタンの名が!
ヒンドスタンはシンザンの父です、もしかしたら長寿の血統なのかも知れません。
現時点でのサラブレッド最長寿はシャルロットの40歳、存命ではマイネルダビテとアレックスの36歳です。
もしかしたらナイスネイチャはサラブレッドの長寿馬としてトップを取る可能性があるかも知れません!いや3位だっていいです、末永く健康でいて欲しいですね。