日本のロック史に残るバンドはいくつもありますが、カルメン・マキ&OZほど「伝説」と言う言葉が似合うバンドは無いでしょう。
残したアルバム(もちろんLPレコード!)はスタジオ盤が3枚、2枚組のライヴ盤が1組、シングル盤は3枚。
1975年1月にファーストアルバムを発表して77年10月の東京厚生年金会館でのライヴを最後に解散しているので、デビューから活動期間は3年足らず、サードアルバムは解散した後の77年12月の発売でした。
単に活動期間が短かっただけのバンドでしたら掃いて捨てるほどいます。
マキOZが伝説となったのは、その短い活動期間に残した作品の濃厚さと周囲に与えた影響の大きさが比類ないレベルだったからだと思っています。
まあ、私が初めてマキOZを聴いたのは中一か中二、1978年か79年ですから微妙なタイミングでリアルタイムを逃していた訳ですね(笑)
そのマキOZが41年ぶりに再結成してライヴをやると言う情報が入ったのは8月上旬。
川崎のクラブチッタで1回限りの公演で、チケットは抽選での販売になると言う事で「ダメでもともと」と先行販売に応募したら見事当選しまして、行って参りました!!
2018年10月7日
日本のロック史にこの日付が新たに刻まれました。
およそ5分押しでの開演、オープニングSEは日本の何処かの民謡からセカンドアルバム「閉ざされた町」の「Introduction」
この流れなら、当然1曲目はあの曲です!!
以下、この日のセットリスト
崩壊の前日
六月の詩
Lovesongを歌う前に
---MC---
Understand(カルメン・マキ&ブルースクリエイション)
---MC---
春日氏による今回用のオリジナルインスト曲
閉ざされた町
---休憩---
きのう酒場で見た女
街角
シゲ&チャッピーで2曲
B.C.Street(カルメン・マキ&LAFF)
午前1時のスケッチ
---MC---
Image Song
---MC---
私は風
アンコール
昔
今回休憩を挟んで二部構成になっていまして、その二部ではステージ前方にテーブルと椅子をセットし、マキOZのデビュー直後に放送されていたと言う深夜ラジオ番組「真夜中のスケッチ」の雰囲気で、春日さんがウクレレを抱えてのアコースティック風セットでした。
シゲ&チャッピーではシゲさんがギターを抱え「みなさん我慢して頂けるとありがたい」と1曲弾き語り、もう1曲はチャッピーさんが歌いました。
で「B.C.Street」
MCでマキさんが「5Xで沖縄へ行った時に作った曲で」と言っていましたが、これは5XじゃなくてLAFFの時の曲ですね。
ちなみに5X初期のレパートリーの何曲かはLAFFの時の曲です。
残念ながら「空へ」がセットリストから漏れています・・・これはとても残念でした。
最後のMCでマキさんが「実は8月に肋骨を4本骨折して・・・」と衝撃の告白。
9月のスケジュールが軒並みキャンセルされたのはこの怪我のせいだったそうで、もしかしたらこの再結成公演も危なかったかも・・・
「空へ」がセットリストから外されたのは、恐らくこの曲のハイトーンが骨折後では危ないからではなかったかな?と推測しています。
この垂れ幕、もう1度使って欲しい!
平均年齢65歳と言うマキOZ、ところどころ「ありゃ?」と言う所もありましたが、若いのが束になってもかなわない圧倒的な存在感を放っていました。
その根幹は間違いなく川上シゲ&武田チャッピー治のリズム隊でした。
個人的な要望(?)としては、今回の再結成ライヴは抽選に漏れて見る事が出来なかった方も多いようでしたので、是非追加公演を検討して貰えないかと・・・春日さんとマキさんが14回目の絶交をしない事を祈りつつ(笑)
と言う冗談はともかく、追加公演は有って欲しいなぁ。
以上、つたないですが私的ライヴレポートでした。