明日の競馬「阪神大賞典」の話題です。
このレースは阪神の芝3000mで行われるレースで、1着の馬には春の天皇賞に優先出走権が与えられる前哨戦です。
ここ最近の競馬は長距離血統が廃れ、2000m前後で能力を発揮する中距離タイプが殆どです。
むしろ昔のようなタフネスで我慢強いステイヤーは「重い」と嫌われてしまう傾向すら感じます。
しかし、そのステイヤー中のステイヤーこそが明日のレース1枠1番に入ったゴールドシップの祖父(母の父)メジロマックイーンです。
メジロマックイーンは天皇賞にこだわり続けたメジロ牧場の生産馬で、祖父メジロアサマ・父メジロティターンと3代続けての天皇賞制覇と言う偉業を成し遂げた血統です。
そしてゴールドシップの父ステイゴールドの父サンデーサイレンスは気性の激しさで知られていましたが、そのサンデーサイレンスが繋養先で唯一穏やかに接した馬がメジロマックイーンだったと言うエピソードも有ります。
要はゴールドシップのおじいちゃん同士は仲が良かったらしいと言う事です(笑)
この阪神大賞典は少頭数になる事が多いレースですが、今回も9頭立てと言うちょっと寂しい頭数でのレースとなりました。
何が困るって、ケントク買いの範囲が狭まる事(笑)
オフクロの誕生日である10-12が有りません(笑)
そしてド本命の一番人気ゴールドシップが1枠1番。
自分の誕生日の1-8は馬連・枠連いずれも堅い馬券になってしまいます(笑)
お姉ちゃん馬券の9-2-5は買えるから良いか(笑)
でも応援したいのは7番タマモベストプレイですので、ケントク買い以外の買い目は7番を軸に据えたいと思います。
・・・結局ケントク買いはするんだ(笑)
さて、阪神大賞典と言えば1996年(第44回)の名勝負です。
ナリタブライアンvsマヤノトップガン
最後の直線、残り200mからの「ノーガードの叩き合い」は必見です。
僅差の競り合いの究極の決着は「同着」です。
確かに同着と言う決着は時々あるのですが、さすがにグレードT競争の1着同着となると1例しかありません。
2010年 第71回オークス(優駿牝馬)
アパパネとサンテミリオンが1着同着と言う前代未聞・日本競馬のGT史上初の決着です。
あの「みどりのマキバオー」ではダービーで同着と言う決着を使いましたが、こちらはマンガでは無くリアルなのです。
着順確定の瞬間!
現場で撮影していた方が動画を上げています!
尋常でない雰囲気が良く伝わって来ます。
なお、馬券としては単勝は2頭とも的中で複勝は上位3頭が的中、馬連/枠連は1着同士が的中
で馬単は裏表いずれも的中となっています。
でも、個人的にはこちらの決着の方がアツいと思っています。
1996年 第30回スプリンターズステークス
短距離王ニホンピロウイナーの子、快速娘フラワーパークが僅か1cmの差でエイシンワシントンを下したレースです。
このレースは馬券を的中させましたが、馬連(当時は馬単は無かった)だからどっちでも当たりなのに着順の確定がなかなか出なかったのでハラハラした記憶が有ります。
着順の確定がなかなか出なかったと言えばこちら!
1999年 第44回有馬記念
これは現地観戦でした。
当時私はグラスワンダーを追っ掛けていまして、この時は「帰りの電車賃だけ残し、単勝7番と馬連3-7に全額ぶちこみ」と言う勢いで(笑)
馬連的中は確定していたのですが、単勝が取れるかどうかが大きかった・・・
レース終了から勝利ジョッキーインタビューまで
このゴール後、勝利を確信したスペシャルウィークの武豊騎手はウイニングランを始め、グラスワンダーの的場騎手は「武君がウイニングランをするんだから間違い無いだろう」と検量室に引き上げ、グラスワンダーを2着の枠に収めようとした所関係者が「勝ったみたいだぞ」と伝えに来たそうです。
もっとも、的場騎手は「騎手だけがヒーローに見えてしまうのは良くない」と言う主義からウイニングランはおろかガッツポーズなどのパフォーマンスめいた事は一切しない騎手でしたので、勝利を確信していてもウイニングランはしなかったでしょう。
そうそう。
この時は単勝が取れたおかげで帰りは西船橋からグリーン車に乗って帰りました(笑)
あ、そう言えばこの時のレースにゴールドシップの父ステイゴールドも出走しています。
結果は10着と振るいませんでしたが・・・