
はいっ、立て続けに模型ネタです!
零戦21型が皮切りだったんで、次は32型と予想していたアナタ!残念でした(笑)
今回ご紹介するのは二式水上戦闘機・A6M2-N(1/72 ハセガワ)です。
形式番号のAは艦上戦闘機、6は通し番号。
Mは三菱を表し、2は改修の経歴番号、そして末尾の-Nが水上戦闘機を表します。
零戦は三菱の設計製作による機体ですが、エンジンは中島製の「栄」です。
また、中島の生産能力が買われ、零戦の多くは中島で生産されていたのです。
その中島飛行機が「飛行場を設営する間や、飛行場の作れない場所で制空任務を行なう水上戦闘機」
と言う事で、改設計を行って生産されたのがこの二式水戦です。
欧米でも、普通の戦闘機にフロート(浮船)を取り付け、水上機化しようとしましたが
重量増加などから芳しい機体は生まれず、正式採用に至った物は有りません。
そう言う意味では、この二式水戦は空前絶後の機体だったと言って良いでしょう。

尾翼の番号はNI-118、802空の山崎中尉機です。
斧をかたどった3個の撃墜マークが有名な機体です。
主な改造点は・・・まず、キャノピーを開放状態にしています。
そして、翼下に60kg対潜爆弾(スツーカのオプションパーツ流用改造)を装備。
・・・実はこれ、間違いです(汗)
実際、対潜任務に就く事は多く、爆装している写真も残っているのですが
ドーリー(台車)に載せられた状態で爆装する事は有りません。
ドーリーに載せられている状態と言う事は、実戦配備に無い状態なのですから。
また、この機体に限らず、翼端灯や尾灯はクリアパーツに。ピトー管も、ピアノ線に置き換えています。
この写真では判りませんが、カウリング下に露出した潤油パイプや、尾部の安定ヒレ下に付いている牽引用ブラケットも再現しています。
アンテナ線には電気工作用の銅線を使い、碍子の部分は白いマニキュアです(笑)

零戦にそのままフロートを追加した事がよく判るアングルです。
巨大なフロートを追加した為、速度性能などは著しく低下したものの
零戦譲りの運動性と武装はそのままでした。
「ゲタ履きの水上偵察機」と勘違いして、軽く叩き墜とせると思って近寄ると・・・
山崎中尉の3機撃墜と言う戦果には、P-38も含まれていると聞きます。
恐らく、上記のようなシチュエイションで返り討ちに遭ったのでしょう。