昨日、上海出張から戻ってきました。京都同様に上海も暑いのですが、上海は大陸性気候、朝晩に吹く風はどこか秋の気配があるような。上海は、秋が短く、夏が終わるとすぐ冬の寒さになります。上海の旧市街に並ぶプラタナスが落ち葉の季節に変わるのもあっというまであろう。もっとも、この町は季節が寒くなろうと、経済やらの人の熱気はますますヒートアップといったところか。
今朝の朝日新聞の一面でも、「向龍時代」のタイトルで、上海へ未来を追ってという新連載が始まりました。上海の朝、地下鉄に乗る男女問わず働く人の目の輝きが違う。地下鉄駅構内においてある「時代報」と言うフリーペーパーを一様にかかえ、小走りにそれぞれの職場に向かう。ひたすら、豊かさを追い求めている中国の人たち、ひずみもあちこちに出ているのは承知ですが、私が社会で出始めた昭和50年代前後の日本の姿とオーバーラップするような。
上海市の西にある虹橋地域には、日本の飲食店が多い、「日式○○」と書かれた看板が目立つ。日本の閉塞感にいたたまれずに、脱出した日本人が起業したいろいろなお店。もちろんそれぞれに慣れない土地で苦労をしながらであろうが、とくに若者が多い。この時代、もう日本だ、中国だ、とは言っていられない、グローバル化のスピードは加速するばかり。
日本は、民主党代表選の話題が紙面を飾っていますが、政治経済の問題、高齢化問題、年金問題、医療問題、雇用問題、環境問題、などあげたらきりがない、この日本、いったいどこへ向かっているのだろうか。
<市内公園のモニュメント、空は高く、秋の気配が感じるように>

<人民公園の木々、ようやく暑い夏の陽ざしから、やわらぐ陽ざしへと>


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