中国で初めて開催される上海万博の5/1開催まであとわずか。マイナス情報が、ここにきてメディアを通じて多くなった。万博当局は、こうした事態に神経を尖らせており、海外メディアの会場取材を規制中、取材ビザが降りないというメディアが多くある。取材ビザが降りるのは、上海万博を好意的に取り上げるメディアを優先しているかのよう。
あと半月余り、まだ会場内はあちこちが工事だらけ、外観が出来たが内装工事がこれからと言うパビリオンが多い。全体の10%は間に合わないとの情報も中国サイドからも聞こえてくる。パビリオンが完成しないことには、コンパニオンなどの運営スタッフの本番のシュミレーションが出来ない、これは大きな問題である。
万博会場内部の撮影が難しいので、各国メディアは上海万博で影響を受ける市民生活にスポットをあてた切り口で報道。厳しい交通規制、周囲の洗濯干し規制、パジャマ姿外出規制などで上海市民は、いろいろな生活規制を強いられているのも事実である。
ここにきて持ち上がった騒動が、上海万博のPRソングの盗作騒ぎ。上海の地下鉄駅やテレビのCMでもこのPRソングが連日流れています。私もこの歌を聴いて、どこかで聞いたようなフレーズだなと思ったほど。岡本真夜の作品と全く似ている。香港系メディアは、岡本真夜がタイムマシンで13年前の世界から2010年に来て、盗作したのかと皮肉った報道。ネットの世界でも完全にパクリだとの意見が多数を占めている。
そうこうするうちに7千万人を呼び込む史上最大「上海万博」が開幕する、始まってからもいろいろな事が起きるにちがいない。なんせ、中国全土から全入場者のうち、6千万人もの人が集まるのだから。上海の夏の暑さ、来場者は涼しい館内に入りこみ、裸で座り込むのでは。何が起きても不思議ではない中国、この上海万博で、中国のもつ課題が少しでも改善されれば幸いである。
さて私は、開幕すればとりあえず業務終了。また近々に上海入りするが、これでしばらく上海とは縁が切れる事に、ホッとした気持と寂しい気持が入り混じり複雑である。まあ、マイレージもたまっているので、今度ゆっくりと観光客として行ってみるつもりである。
<日本政府館、さすが日本企業の施工、予定どおりに完成である>

<会場中心の通る万博大通り「世博軸」からの黄浦江を眺める>

<東方の冠と呼ばれる中国パビリオン、ひときわ威容を誇る>

<歩行者通路を覆う約1km(幅80m)大型のテント通路、日本企業の施工である>

<竹かごのようなパビリオンは「スペイン館」、周辺はまだまだ工事真っ最中>


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