早や12月も下旬になり、考えたら来週後半は、もう2010年である。このところの寒さ、大原の三千院はもう雪化粧とか、この厳しい冷え込みの中、京都市内では、年末の京都の風物詩ともなった全国高校駅伝が行われています。
さて、今年最後となる上海出張から帰ってきましたが、今更ながら、中国経済の活発な動きには、なるほどと言わざるを得ない。とくに、上海の消費は衰えることはなく、来年も引き続き世界の経済を中国が引っ張っていくことだろう。これまでは、北京五輪が終わったら、上海万博が過ぎたら、中国経済のバブルが弾けるだろうと言われてきましたが、世界金融危機以降、ますますその存在感が増すばかり。欧米や日本の経済は中国頼み、今中国経済が減速したら一番困るのは、中国以上に欧米や日本だろう。もちろん一方では、中国国内には、民族問題や環境問題など多くの矛盾を抱えていることは内外ともに承知のことでしょうが。
この時期、上海は夜ともなると零下にもなろうかと言う冷え込みに。地下鉄の出入り口の階段の両脇には、物売りの人であふれかえっている。バッグ、万博グッズ、時計とか、すべて偽物であろう、時には、売り物を手にして観光客に売らんと食い下がる姿も。彼らは今日明日の糧のために必至なのである。そのほとんどは農民工と言われる地方からの出稼ぎ者である。上海がいくら景気いいとは言え、その貧富の格差は広がるいっぽうのようだ。
上海を訪れたことのある人は、この町の交通渋滞とその運転の粗っぽさにはびっくりしたことかと。車の運転は、テクニックよりも度胸が一番である。そして、歩行者にとって、交差点を渡るのは命がけ、信号が青で横断していても、右折車が平気で突っ込んでくるのが当たり前、車優先社会である。事実、目の前でタクシーと自転車のおばさんがぶつかりそうになり、自転車が転んでしまったのを目撃。今、こうしたことを是正しようと市内の主要交差点には、警官や交通監視員をおき、目を光らせていますが。
そんな車優先社会ですが、一方では、道路上をわれ関せずで、いっぱいの荷物を積んだ自転車を操るおっちゃん、しかしその自転車はパンクしている、それでもガタガタと音を鳴らしながらゆっくりと走る光景は滑稽そのもの。こんな風景がごちゃまぜな中国社会である。
<地下鉄「人民広場」駅や公共の出入口には、持ち物検査のセキュリティが厳しい>

<携帯普及しているけど公衆電話も多い、なぜか赤色、ちなみにポストは緑色>

<空港から市内の約30kmを7分で結ぶリニアカー、ただ今、時速430キロ>

<人民公園、夏にハスが見事に咲いていた池、周囲の人びとは相変わらずだが>

<通れないぞ!歩道上に洗濯物が、しかし、これも上海か>


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