上野動物園、正式には、東京都恩賜上野動物園。今のように、東京ディズニーランドなど多くのテーマパークがなかった時代、当時の子供にとって、上野動物園こそが、ワンダーランドだった。開業1882年、日本で最も古い動物園であり、その入園者数も年間350万人と日本一であるが、最近は年間300万人の旭山動物園にその差を縮められている。
当時の人気アトラクションは、何と言っても「お猿の電車」だったが、その後、動物愛護団体やメディアを巻き込んでの「動物愛護」の観点で、1974年に中止となった。子供達も大人達も、まだまだ娯楽の少なかった時代、動物園へ行くというのが、休日のひとつの過ごし方だった。
でも考えてみると、動物園の役目というのは、もう終わりつつあるのかな。テレビなどの映像で、アフリカや世界中の生き生きとした動物の姿が見ることができ、もっと好きな人は、実際にアフリカに行き、リアルな動物に接することが出来る時代。そして、近未来には、絶滅した恐竜のジュラシックパークが、本当に実現するかも知れない。
<データ>
★撮影日:昭和48年6月2日
★カメラ:アサヒペンタックスSL(タクマー35mm)、ヤシカTL−EX(ヤシノン135mm)
<当時の人気アトラクション「お猿の電車」、この年、動物愛護団体の指摘で中止に>

<子供も大人も、楽しんで乗っていた>

<幼稚園の遠足の記念写真、この子らは、今やアラフォー世代か>

<今も昔も同じ風景だが、ただビデオカメラが、今は定番>

<これこそ正真正銘の元祖ライドだ、ロバに乗る姉妹>

<ゴリラも人気者であった、その視線の先に何が見えるのか>


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