各地で夏日、京都でも日中30℃近くにものぼり、京都駅に降り立つ人も、Tシャツ姿が目につきます。連休で少々体がなまっていたので、この暑さの中、汗をかこうかと思いたち、午前10時すぎ、大山崎町にある天王山に登ろうかと向かいました。
ここ大山崎町は、美味い水の里としても知られ、サントリーのウイスキー工場があるのでも有名なところ。でも、ここに住む人は、その美味い水ではなく京都市民と同じ水道水、かつ、この町だけは水道料金が高く、今料金引き下げを求めて、水道を管理する京都府と係争中である。これには、双方にいろいろな事情があるようで。
天王山へは、山崎随一の寺と言われる宝積寺の山門をくぐると、本堂脇に登山路があります。比較的なだらかな山道が続く、途中、酒解神社や維新時の十七列士の墓所を超えて、小一時間で天王山の頂上へと到着。頂上は木々が鬱蒼と茂り、見晴らしは良くありませんが、途中の展望台からは、淀川が眼下に広がります。その淀川をはさんで、向こう側の石清水八幡宮がある男山と相対し、大阪平野と京都盆地の間の自然の関所であることが一目瞭然です。
<山崎随一の大寺「宝積寺」、広い境内には三重塔など重文が多い>
この天王山から眺めていると、1582年の羽柴秀吉と明智光秀との「山崎の戦い」が繰り広げられた合戦が、まさに現実味を帯びて迫って来るような気がしてきます。もっとも、天下分け目の天王山の戦いの場所は、この天王山の東側下に広がる湿地帯で行われたとのこと。
本日の数時間の山行き、ほどよい汗をかき、JR山崎駅には昼すぎに帰着。さて、駅前からは、サントリーのビール工場へのバスが出ています。汗をかいたあとの生ビールはさぞかし美味いだろうな、と誘惑されることしきり、まだまだ修行が足りません。
<標高300m足らずの天王山の頂上には、山崎城の跡が残る>
<展望台からは雄大な景色が、しかし、現在見えるのは新幹線や名神高速道路>
<天王山の麓にある山崎聖天さんの近くの池、カキツバタが咲いています>


0