初日は、エチオピアの首都アジスアベバに宿泊、翌日早朝、国内航空でバハルダールまで飛びました。飛行機は、50人乗りのプロペラ機で、約一時間のフライト。機内の窓から見ると、木がところどころに生えているだけで、いちめん赤茶けた景色がどこまでも続く。
<バハルダール空港、約50人乗りのプロペラ機>
アフリカで最初に独立した誇り高きエチオピアですが、依然として世界最貧国のひとつ。主要産業は、農業(コーヒー、穀物など)で、80もの民族が共存する連邦共和国。平均寿命は、男性46歳、女性48歳、そして児童の就学率は低く、とくに女の子の就学率は極めて低い。この国では貧困格差とともに男女格差が甚だしい。
今回、バハルダールから車で2時間ほどのデラと言う地域へ最初に行きましたが、農家の家は、まさに日本で言う掘立小屋。井戸の問題、衛生環境、教育問題、地域産業の振興など、課題は山積みである。
時折、我々の車が停止すると、どこからとなく子供が出てきて、回りを取り囲む。アジスアベバのような都会の子どもは、我々を見れば、「マネー」とか「ペン」をくれと口ぐちに叫んでいたが、地方の子どもたちは、やや違う、シャイと言うか、こちらから話かけないと反応は少ない。特に女の子は、カメラを向けると必ず逃げてしまう。ここの貧しさは、日本の尺度では測れないほどの最貧困であるが、子供たちは元気で純粋な目をしており、多少でも救われる思いである。
<我々が止まると、子供たちに周囲をぐるっと>
<峠でひと休み、撮影していると子供が現れる、こんなとこにも家が>
<牛追いの3人兄妹、牛をほっといたまま、逃げないのかこっちが心配だ>
<女の子のうしろが、木を組んだだけの住まい、風が通り抜け、涼しいのか>


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