夏の虫は夜暗くなると明かりを求めて集まります。明るいと言う事は動物の生きるうえでの根源なのかもしれません。皆が集う大切な場なのでしょう。
ある方向に流される事は、別の側面から見ると的確な行動として捉える事ができる場合があり、そのこと事態を無視するのは適切でない事なのかも知れません。
やはり多くの方が同じ方向を向くと言う事は、それなりの理由を含んでいるはずです。
さて、私は、流行歌があまり好きではありません。もちろん最先端の流行にしのぎを削る事もありません。むしろ反発してしまう口です。
どうしてそのようになっているか、それは自分自身の個性を大切にしていきたいからです。人それぞれに、どのような立場の方であっても、素晴らしい物を持っているはずです。自分には引っ込み思案で、他に遅れた行動しかできない。(これは私の事ですが)これも立派な個性だと思っています。
あなたは、「赤信号一緒に渡れば怖くない」こんな言葉を聴いたことがあるでしょうか。群集心理、むしろ悪い方に向いた考え方を数によって強引に正当化にしようとする、日本人の悪癖なのでしょう。
実は、私はデザイナーとして、この際立った二つの方向性をどのように交通整理していったらよいか解りません。
皆がそろって向く方向と、自分の個性を生かした「わが道を行く」姿勢はまったく相反する物なのでしょうか?
良く日本人は物まねがうまいが、それを生かす方法には大変長けていると言われます。裏を返せば独創性には乏しいと言う事なのでしょう。そのようなことを悲しむべき事と解釈しなければいけないのでしょうか。
私は過去にこんな事を学びました。
”正しい答えは常に一つだけではない。”
多様な事柄に柔軟に対処していける、そんな力を養う事も世渡りをするには大切な技術なのだと思います。
固定概念と言う物は怖いですよ。

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