6月に入り日本にも半袖の時期がやってきた。
外を歩くと汗でシャツは体に貼り付くし、
夜には蚊に刺されることも増えてきた。
肌は黒くなり、どこかスーツが似合わなくなったなぁと
出勤前に鏡を見て思うここ最近。
基本的に僕は1年の中で夏が一番好き。
暑さで冒険心に火が付いたり、
反対に夜長にはアンニュイにもなったりする。
夏休みっていう響きも最高だし、
どこへ行っても生き物が遊んでくれる。
そんな大好きな季節がやってくる直前、
最もワクワクする季節が
本格的な夏を迎える直前のこの初夏なのだ。
ただ過ぎ去っていったものを惜しむ季節も
僕にとっての初夏である。
最近の流行りだと〇〇ロス
という言葉がしっくりくるかもしれない。
過ぎ去っていったものとは春の琵琶湖。
つまり琵琶湖ロスである。
「はやく夏来い!」が口癖の僕も、
唯一といってもいいかもしれない。
琵琶湖が一番楽しい時期である春が過ぎ去ってしまうのは、
寂しい気持ちで胸がいっぱいになる。
そんな感情を抱きながら今年の春の琵琶湖について回想し、
また来年の琵琶湖に思いを馳せるのが毎年の恒例行事なのだ。
今年の琵琶湖を振り返って
最も心に焼き付いた1匹はどの魚だったのか。
例年と変わらず2017年も振り返ってみる。
関東に住んでいながらも毎週のように
琵琶湖で釣りをしていたこともあり
ロクマルと呼ばれる60cm以上のバス、
琵琶湖のバス釣り人にとって
ひとつの大きな目標とされる魚に
今年も会うことが出来た。
毎年回想して浮かんでくるのはその60cmを超えたバスである。
ただし今年は違う。一番記憶に焼き付いた魚のサイズは59cmだ。
しかも釣ったのは僕じゃない。
釣ったのはアメリカからやってきたBenさん。
私たちChillのHPを見たBenさんから
「琵琶湖でバス釣りがしたい」との依頼が入ったのだ。
ご存知の方も多いかもしれないけれど、
僕は海外遠征に度々出ており、その度、
行く先々でその土地で暮らす人たちに支えられてきた。
僕が海外で楽しく釣りが出来てるのは
現地の人たちの親切があるからこそ。
数えきれないほど魚に出会うことが出来たし、
沢山の笑顔をもらった。
だからこそ日本では僕らが
海外からやってきた釣り人に楽しい釣りを提供したいと思う。
旅先の人々が僕に与えてくれたのと同じように、
沢山の笑顔を作ることができればと思う。
僕らChillのメンバーkimiは
「SmileをMakeしたい」と最近よく言ってるけども、
それはメンバー共通の思いである。
この59cmには僕にとってその思いが全て詰まっている。
Benさんにとってこの魚にどんな思いが詰まっているかは
本人に聞いてみないとわからないけれども、
Benさんの笑顔を見る限り、
心から琵琶湖の釣りを楽しんでいただけたのではないかと思う。
僕が心から愛している琵琶湖で沢山のゲストの笑顔を見たい。
来年の春の琵琶湖が今から楽しみである。

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