4月は毎年のことながら琵琶湖へ。
狙いは春のブラックバス。
元々はアメリカからやってきた外来魚ではあるが、
琵琶湖という世界有数の古代湖に棲んでる彼らはその体型や生態に琵琶湖独特の特徴がある。
他の日本の水域に生息しているブラックバスとは大きく違う。
何気なく釣りをしていると気がつかないことかもしれないけど
これってかなり凄いことだと思う。
また、言わずもがな外来種問題の議論の渦中にいる魚である。
その是非については各人考えることであるが、自然の在り方に関する各人の意識を強くさせたという点でこの魚がもたらした影響というのは計り知れない。
今他の生物、例えば今まであまり意識されることが少なかった放し飼い猫が環境にもたらす影響や外来植物の侵食など
様々な角度から生態系について考えるキッカケをつくった生き物であると考えている。
幼少期からブラックバスと関わってきた僕はこの魚に対して様々な想いを抱いている。
ただそれらを差し置いて最も強く抱いている想いは『本当にカッコイイ魚である』ということ。
日本に生息していることを僕は肯定は出来ないけれどもブラックバスという魚が大好きなのである。
だから関東に移住した今でも、春シーズンには頻繁に琵琶湖を訪れるのだ。
毎年の様に様子が変わっていく琵琶湖。
離れてたった2年だけれどもその変化に驚く。
友人たちから近況やアドバイスをもらい、今回の狙いを決める。
多くの釣り人たちを狂わせるこの魚は友人たちの生活を狂わせている。
どれだけ仕事が忙しくても毎日水辺に立ち、ただひたすらブラックバスという魚に会いたいという気持ちから湖にキャストを繰り返す。一般的には理解し難いかもしれないけど僕はその気持ちがわかる。
だってこんな魚と出会えるんだから
オカバさんのいい魚
あまり魚を持って撮らないけれどもやっちゃんもいい魚と出会っていた
そして季節の移ろいを体で感じることが出来る。暖かい風、そぼ降る雨
外来魚も大きい観点から見ると自然の一部だ。
外来魚を追いかけている人は琵琶湖の自然の一面を知っている。
そもそも自然とはなんだと考えることがあるけれども、それは大きな生き物のように思っている。害悪ハッキリ人間が決められるものじゃないと考えている。
今回は関東からchillな釣りを求めて片桐さんがやってきた。
片桐さんのルアーの針を伸ばして手元に来ることなく帰って行ったデッカいブラックバス。
ここは色んな人たちに夢を見せてくれるフィールドだ。
琵琶湖にしかいない魚、琵琶湖にいなかった魚。琵琶湖にも琵琶湖以外にもいる魚。琵琶湖にいなかったのに琵琶湖に昔から棲んでたと思われている魚。
全部生きてて僕らの力では掌握することが出来ない存在だ。
コントロール出来ない。
だからこそみんなそれぞれ熱い想いや考えを持ってて、それを真剣にぶつけ合えばいいんじゃないかなと考えている。
実際外来魚問題だけでなくその利用について琵琶湖はたくさんの問題を抱えている。
でもそれもすべて含めて僕は琵琶湖を世界に誇れる湖だと思っているし、その素晴らしさを世界中の人に伝えていきたい。
そんなことも徐々にChillでやっていけたらなーと思っている。
何事も焦らずね
fin

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