2012/5/31

経済学から読み取る現場の単価  気になる記事
さてさて、今日は経済学から読み取る現場の単価を
簡単に解説してみよう。 とは言え、最終学歴が
自動車学校の私が、なぜ生意気にも「経済学」なのか、
単に偶然見たNHK教育(現Eテレ)を題材にして
おりますので、お気軽にお付き合い下されば幸いです。

そもそも私たちが選択する全ての商品価格にこの
経済学が当てはまるそうです。

例えば、誰かが私に120円で缶コーヒーを作って
くれと言ったとしよう。僅か120円ですから
私は容器である缶すら作れないだろう。

しかし万が一、どうにか500円で私が缶コーヒーを
完成させたとしても、誰も500円もする缶コーヒーは
買わないだろう。 しかし、その逆で とても
上品な街並みの上品な一軒の喫茶店で出される
コーヒーの値段が一杯500円だとすれば、きっと
そのコーヒーを飲む者はさぞかし美味しいコーヒーと
優雅なひと時を得ているだろうと人は考えます。

これが経済学の基本です。

つまり買い手は価値が価格より高いと判断した時に買う。
対して、売り手は価格より価値の方が高い時に売る。

加えて経済学の仕組みで見ると価格は一定の理論で
動いており、その国の経済や生活レベルで大きく
異なってくることは誰もが理解できるだろう。

ここまでの話で何かが見えてきましたか。

発展途上国では僅か数千円、いや数百円で月を過ごして
いる方々がいます。でも私たちはそれを羨ましいとは
思っておりません。 ここに価格と言う不思議な
ヒントが見えてきます。

次に適正価格を検証してみよう。 適正価格とは
買い手と売り手との間で、折り合いが付く、しぶしぶの
限界価格と言われています。

分かり易く例えれば一万円のランチを食べる人が1人。
五千円まで出せる人が2人、ずっと続いて、五百円ならと、
言う人が大多数を占め、三百円までと言う人が例え
20%を占めたとしても限界価格は平均値ではなく、
この仮説からすれば多数を占める500円が限界価格と
なります。
つまり、1万円のランチを売るお店は大きな利益を得て
いるだろうが市場は狭い。対して低価格を売りにしている
お店にはリスクを感じ、薄利多売を持続させることは
決して容易ではないことが見えてくる。

ここからが本題となりますが、では現代の建築単価は
どのようにして設定されているのだろうか。

過去の建築業界とは異なり、職人技術を買っているのは
本来、その家に住む主ではなく、その施工を請け負う
大手ハウスメーカーや一部の工務店となります。

デフレが続いているとは言え、その立地条件に差はあると
思いますが、一生に一度の大きな買い物とされる持ち家の
限界価格は3000万円台と言われています。

一部では何と500万円台と言う驚きの価格を提示する
工務店も存在しますが、彼らが市場を拡大することは
容易ではありません。 それは限界価格からかけ離れて
いるため、消費者はそこにリスクを感じるからです。

逆を言えば、適正な価格を提示する者はより明確に
メリットとリスクをアピールすることが必要です。

続いて小規模でも可能な戦略がシグナルを送る経済
戦略です。 明確なシグナルがあの飲食店で見かける
「行列」と言うシグナルです。

行列=美味しい=価値がある=高くても食べたい

最後に左官の技術は日本が誇る伝統文化です。
それは長きに渡り受け継がれ、明日を迎える度に
その伝統はより深さを増して行きます。

左官の塗りはクロスより高い。なぜ高い…

味わいがある=永く愛着が持てる=だから価値がある

左官の技を洋間に生かす…

個性が生まれる=クロスでは表現できない本物がある

両親の寝室に左官の技を用いた…

住環境に優れている=安心して両親を住まわせる

※買い手の多数がHメーカーである限り、利益を
追求する彼らが適正価格を提示する可能性は薄い。

一人が小さなアピールをし、一人が小さな扉を開き、
本来の施主がその価格以上の価値をその技から得て、
本当の満足を得たとすれば、職人単価はいつの日か
大きく改善されるだろう。価格にとって大事なことは
誰よりも高く売ることではない。ましてや誰よりも
安く売ることでもない。
リスクを最少限にし、満足と言う価値を売ること、
ドイツの様に選ばれし職人がマイスターの称号を得、
新たなシグナルを見出せた時、私たちはより一層、
本来の消費者に近づけるはずです。

残念ながら、現在の職人達は価格を意識し過ぎている。
むしろ「高い」と思われることに怯えさえ感じている。

誰よりも高く言えとは言わない。せめても誰よりも
安くを追い求めるな。

「売り手は価格より価値がある時に売る。」
それは高めた技量で相手を満足させる作品を仕上げられた
時、価格は適正となり、売り手・買い手のの双方の
満足に繋がる。

夢物語なのかも知れませんが、私はその時を信じています。
















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2012/3/31

福島県での展示会を終えて…  気になる記事
 震災から1年目を迎え、今年3月24〜25日の両日にようやく1年ぶりの
展示会が開催された。会場は福島県・郡山市で県内でも南部に位置し、
今回の震災でも被害は比較的軽い地域だったと思える。

実際、県内でも地盤の弱かった地域、更に津浪による大打撃を受けた
地域等、一つの道を隔だてただけで被害の状況は正に天国と地獄と
言っても過言ではない程の違いがあった。

そして、そんな天災に加え、彼らを悩まし続ける大きな問題が原発事故
なのである。

東北は農業が盛んで、これまでも地域の経済を支えてきた。

厳しい寒さを乗り越え、春を迎えることは県民にとっても喜びの時で
あるはずが、今でも安易に喜べないの現実が県民を苦しめている。

福島原発。その呼び名だけで福島県全域に渡る風評被害に苦言を呈する
者もいる。 例えて言えば、万が一、福井県 敦賀原発が事故に
あったとしよう。今回の距離で言うと大阪・神戸もその範囲にはいると
予想できるが、問題は福井県内に留まるのではないだろうか。
(特に風評被害は)

更に今回の東電による補償の実態も県民を悩ませている。

当たり前と言えば、そうだが補償の殆どが原発施設周辺住民のみが
対象で、正に被災格差を生み始めている。

復興を必死で支えようとする職人達の動きにも少しづつ変化が表れて
いる。 小さな町、小さな田舎の一軒家の補修にも彼らは暑さ・寒さを
乗り越え頑張ってきた。 しかしここに来て大手の動きが派手に
なるにつれ、復興の舞台は仙台に移り始めている。

被害の大きかった石巻への距離は約50キロ。

それでも東北最大の都市仙台は宿泊や移動の便、加えて娯楽も
あることから、全国からの応援部隊の定住の地として賑わいを見せている。

福島県内の職人ですら、地元を離れ仙台に行く者達も少なくないと聞く。

それは実際の現場で人手不足を生み始めている。特に町屋の現場が
その苦境に立たされている。 今までは仲間に応援要請をしていたが、
自分の現場ですら手一杯なのに安易に、例えひと月先の案件でも万が一、
答えられなければ迷惑を掛けてるからと断わっているのが実情だ。

更に地元を苦しめる問題が、大手ゼネコンが出す単価にある。

歴然と優遇されており、確かに職人単価が良いことは良い事だが、
地元の被災者のため現場価格で頑張る親方衆には悩みの種と言える。

震災直後、多くの不動産業によって、地元高台が買い占められ、
ちょっとした不動産バブルが起こった。 そこに着手する大手ハウス
メーカー。 その傍らで被災者のために補修工事の向かう者達。

賃金格差に悩まされながらも「大手の嗅覚の鋭さには叶いません」と、
震災そして復興の現実を見つめている。

今後、どのような復興を遂げるのか。

1年目を迎えた今でもまだ僅かな1歩を歩んだに過ぎない状況にある。
今後も多額の税金を投入される。

神戸での教訓を得て、一時は「復興は地元の手で」と願ったが、
国はならばと厳しい資料の提出を指示し、その願いを骨抜きにした。

膨大な予算。 そこに群がる権力者達。

願わくば、職人不足でこれを機に全国の職人単価が上がってくれればと
思う。 数年後の増税を視野に都市部ではマンション建設が久しぶりに
脚光を浴びている。 4月以降、確実に建築業界は新たな動きの年を
迎えるだろう。 そして、それは好機でなければならない。
特にこれまで頑張って来た若者たちにこそ、チャンスであって欲しい。

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2012/1/5

今年の景気予測  気になる記事
 新年明けましておめでとうございます。
今年のお正月は遠出はせずに家でプチ贅沢とばかり、色々な
お酒とつまみを暮れに買い漁り、加えてレンタルビデオの
旧作を10本近く借りてしまったせいで、本当に何も無かったと、
言っても過言ではない程、あっけないお休みとなりました。
TVも紅白をチョット覗いただけで正月気分さえ味わって
おりません。 本当に反省です。

 さて新年を迎え、今年の景気予測を見て見ますと大まかな所で、
震災復興財源20兆円(4次補正も含む)が国内のGDPを下
支えとなり、おおよその予測では昨年より向上する。または
昨年並みと言われております。

事実、古くは関東大震災、記憶に新しい阪神淡路大震災の時も
実は震災の翌年の方が景気を大きく押し上げております。

 昨年末の福島出張でも現地の話では「今までに手を着けらて
いるのは家が建っている所の補修ばかり。」「それで、この
忙しさなんだから、被災地の着工が始まったらとんでもない
事になってしまう。」 「しかし、そうなると地元では無理で
東京から沢山の大手が進出してくる怪訝もぬぐえない。」と、
少なからず、不安も隠せない。

その言葉には市民の血税である復興財源が大手やまして、
政治家の懐を肥やすようでは有ってはならないと言う思いも
付きまとう。今や入札の困難さは地方ほどキツイものがあり、
昨年末の今年の一文字「絆」を大手や政治家が言うのであれば
それこそ、この国民の血税を本当に大事に使って欲しい。

 また、年明け早々にマンションの補修や改築工事の条件が
緩和されている。これも被災地や千葉など液状化によって
被害を受けた地域に生かされることだろう、予算内には
自動車のエコポイトも加えられるようで、景気への刺激は
建築だけには留まらない。

しかし、案ずるばかりも行かず、ほぼ2年後にには増税が
予測されるので、この1〜2年が勝負時と言える。

まだまだ、正月気分も抜けないと思いますが、その上でも
今年のスタートがとても重要かと思います。
皆さんも頑張って下さい。 私も頑張ります!

では今年も「職人魂」を何卒宜しくお願い申し上げます。


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2011/12/7

小ネタ集です。  気になる記事
 なかなか更新しないって? これでもサボってる訳では
ありませんで… 出張中何かも運転しながらあれこれ考えて
いる訳ですが、変なもので色々考え過ぎるとこれはこれで、
なかなかまとまりが付かないと言う変な連鎖が続きます。

でもって今回はそんな小ネタ集を書いてみたいと思います。

先ずは人の噂も何てやら、あれほど騒がれていたのに
次から次にと起こる事件や話題につい1と月前の事件ですら、
あっと言う間に過去の話になってしまう。 そうそう、
覚えていますか、あの大王製紙の全会長巨額横領事件です。

ニュース報道されたのが約1か月前。何と言っても大手
スポンサー様ですから、先に報道したのが私の記憶によると
先ずはNHKからだった、それに続いて2〜3日遅れで
民法が報道、それからワイドショーも取り上げ初めて、
超エリートのギャンブル中毒でネタも尽きたように見えたが、
実はこの報道、それよりも1か月以上も前から週刊誌で
スクープされていた。 それによると、若様のご乱心ブリは
相当なもので複数の芸能人とも多数の浮名を流したことでも
その筋では有名な話だそうだ。何せ超セレブだったから、
芸能人の中でもポット出のIT社長とは格が違っていたそうで、
噂に出来なかったほどだそうだ。そんな出会いの場と
なったのが同社主催の「エリエールレディースオープン」
政財界にも通じており、こりゃ報道関係も言えませんわね〜
総資産200億円とも言われる井川家。お父様が今でも
年収5億4千万。その母の年収が1億円。 ボンボン息子
2億2千万。事件発覚後は夫婦別居中だそうだが、お父様は
早々に資産を孫たちに生前贈与を初めているそうだ。
まあ何と言いましょうか、何もかもが常識離れしてますよね。

続いてTTPの話です。新聞報道によりますと建築に関係する
TTPの影響を予想すると、@海外進出に新たな国が加わる。
A公共に置ける資料の英文化作成が必要となり役所などの
手間が増える。笑いました(^_^)/
まだまだありそうですが、ゴチャゴチャ
しそうですね。


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2011/7/3

福島 そして今。  気になる記事
 震災以降,露呈した政治家の無力さ愚かさ。
それでも今も被災地は戦っている。 震災以降、毎月通っている福島県の
今をご報告させて頂きます。

震災復興には国の指導のもと大手ゼネコンやハウスメーカーの協力を得て
着々と進行している。 しかし今回の被災には民間も多く、彼らには
まだまだ支援もなく自らの手で復興せざる負えない。

そして、そんな彼らの助けとなっているのが、被災地に暮らしていながら
大手とは異なる地元の職人さん達である。

震災直後は忙しさに活気付いてはいたが、梅雨入りしたこの季節の状況は
少々、これまでとは異なっていた。

先ず、明らかに疲れがピークに達している。 数百件待ちと言われた
屋根・瓦の補修も梅雨を迎え、施主からの催促も更に増し、日のまだ
浅い早朝から日が沈む夕方まで続いている。 墓石の補修も8月のお盆を
前にし、休まぬ日々が続いている。 やっと帰宅できたと思えば今度は
夜遅くまで催促の電話が掛かってくると言う。

 元来地元と言うことで多くの現場が人情価格なため、安易に他府県から
宿泊経費を乗せた応援要請は簡単にできない。

それに並行して問題となったのが仮設住宅の設置でした。
安易な着工数の政府による宣言。しかしフタを開ければ津浪による塩害で
なかなか理想的な用地が見つからず結局、地下水を探し出すボーリング
工事から行われ、更に野党の攻勢で仮設設置目標は急がされ、請け負った
一部のハウスメーカーは工期短縮に向けて関東方面へ応援要請、しかし
彼らは「今後、出来る限り仕事を優先するから。」「だから今回はボラン
ティアだと思ってくれ。」と言われ予想を遥かに下回る賃金でさすがに
「もう被災地には行きたくない」と職人泣かせにもほどがある。
そんな実情が見え隠れしている。

 一日も早い復興が望まれている。 そのための予算成立がまさに
リーダーの責務と誰かは唱えている。

そして誰かが、その予算を食い物にする。

しかし、本当に汗を流しているのは暑さや疲労と闘う現場の職人さん達
だろう。  今こそ、彼らが報われ本当に感謝されるべきではないか。

ある大学教授は「中国の震災は今回の3倍でしたが、日本よりも早くに
再建しました。」と言う。 机上で計算し予測する。

そこに、この猛暑は含まれているのか。 多くの労働者も被災者で
決して若手ばかりではないことを知っているか…

出来ることなら国は彼らに働きやすい環境を整備して欲しい。
そして、それに見合った正当な賃金体系を整え、他府県からも望んで
応援できるようにして欲しい。

兵庫県三木市は1580年、織田信長によって三木城は落城した。
そして三木を手に入れた信長は次なる三木市の再建を目指し、再建に
関わる職人達に掛かる税を無税にした。 それにより全国から多くの
職人達が集まり街は素早い復興を遂げ、庶民も新たな当主を受け入れた。

一日も早い復興を望むと共に、政治家達は現場で汗する者達を
しっかりと見つめるべきである。

そしてお役人の方々もリーダーがバカなら一人一人が正しいことを
模索し、今は何をするべきか? ちゃんと考えて行動して欲しい。

一日一日、時は過ぎて行く… そして誰もが過去の出来事として
語り合えるような、本当の復興を望んでいます。




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