2013/4/6

これからは若い者たちに期待しよう。  気になる記事
 先日、地元 鏝鍛冶の一軒に大幅な商品生産の遅れが
発生した。原因を訪ねてみると、生産に携わっていた
父が倒れ、残された息子と母にこれまでの仕事が一気に
おぶさって来たのだと言う。 息子は40代後半、
これまでは高齢な父、そして高齢な従業員共に生産を
こなして来たが、息子(現社長)は今回の一件で
将来への不安から大きく落ち込んでいた。

 私は彼にこんこんと話をした 彼は鏝鍛冶と言う
職業が地味で暗くそしてキツイ仕事だと考えていた。
時に油にまみれ、大きな機械音で耳も痛める。

このまま父の回復を待つのか、だとしても父も母も
高齢だ、人を雇うにも、これまでの三木ではどこかの
鍛冶屋が廃業した際に解雇となった経験者を雇い
受けることで補ってきたが、今やそれも難しい。

私は話しました、自分の仕事に誇りを持って正直に
明記し、18歳〜30歳の枠でハローワークで
社員を募集することを。

昔の鍛冶屋は丁稚奉公(でっちぼうこう)と言う
言葉があった。 いや鍛冶屋だけではない。

昔は多くの職場でこの仕組みが常識でもあった。
一人前になるまでは給料は僅かでも「食う・寝る」
の保証があれば、それだけで人を雇うことが出来た。

無論、奉公する者達にも一日も早く親方の技を
盗み、将来は独立することを目指していたから、
どんなに厳しい状況でも頑張ることが出来た。

今の世の中はもう高度成長期とは当然違う。
雇用の状況も大きく様変わりしている。

しかし私達はこれからの、今の「若者たち」を
信頼し、彼らに未来を託す義務がある。
いや、そうしないと私達の仕事を残す術がない。
これが現実なのだ。

このことは誰もが理解していても、現在の稼ぎや
若手の雇用となると、自分だけでもなく彼らの
将来も考えなければならない。
だから臆病になりがちである。
そして、何よりも若いズブの素人に一体何が
出来るのか?これが一番の要因ではないだろうか。

実は当社も今年、18歳の新卒を採用した。

熱心で誠実な彼は仕事を貪欲に吸収してくれている。
これが今の若い子の力なのだ。

今の子達は厳しい就職状況で本当に現実を直視して
いる。 「初任給は親にプレゼントを買い」
「貯金もしっかりとし、気軽にローン何かで物は
買わず」「いつかは男として一斉一大の大きな
買い物の時にこそローンを組め」と私は彼に伝えた。

彼は「家ですか?」「欲しいですね」「いや絶対
欲しいです。」

話は戻るが、先の鏝鍛冶は私の話を聞き終え、
「良かった」「良い話を聞きました」「やって見ます」

その側には18歳の新人クンが居た。
彼は言う「きっと若い子は応募しますよ」

今や大手企業の職場は完全なシステム化が実行されて
おり、人は歯車のように動かされている。
小さな歯車が幾つも同じ動作を繰り返し、二つ目の
歯車、そして3つ目の歯車へと繋ぎ最後に巨大な
大きな歯車を動かして行く…

小子化の今だからこそ、若者たちを歯車にしては
ならない。 そんなことはあまりも勿体無い。

※この話はまだまだ続きます。

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タグ: 建設 職人 技能

2013/3/2

思い切って書かせて頂きます。  
大変ご無沙汰しております。
1か月の休暇(と言ってもサイト更新をお休みしていただけで
日々の仕事は毎日頑張っていました。)で、書きたいこと、
伝えたいことが山ほど溜まっていました。

しかし、話のオチを考えた時、「やはり、偏見ではないだろうか」
「いや、極論として自分の思いも伝えるべきではないか」等と、
試行錯誤しながらも今回はやはり書かずにいられなかったので
書かせて頂きます。

少し古い話題ではありますが「体罰」についてです。

「体罰」。少し先の世代なら誰でも経験したことでしょう。
むしろ、当時の先生達は強い子に程、より厳しい体罰を与えておりました。

先日、とある番組で「絶滅危惧種」として芸人による子弟制度が無くなって
いると語られておりました。 お笑い芸人を多く排出している吉本は
今や「学校」と言う仕組みを作り上げ、生徒は授業料を払い、その門下へと
入る(入学)する訳です。

過去の芸人と言えば、食えなくて当たり前。 部屋住をし、師匠の身の
回りを世話をし、芸を学ぶ… そんな下積みを重ねることで、真の庶民の
笑いを習得していたはずです。

そんな経験を今も多くの御大(おんたい)達は懐かしく語っています。

私も高校生の頃に学んだ部活はそれはもう言葉では語れないほど、
超スパルタでした。

春休みや夏休みに入れば、朝・昼・晩の3分練となり、汗か涙か判らなく
なるほど過酷で、リタイヤを願えはまさに不条理な拷問が待ち構えている
今思えば恐ろしい時代を思春期に過ごしていました。

でも、あの当時の仲間とは今も強い絆で繋がっています。

年を重ねるに継げ、今やその輪は先輩そして後輩達へと受け継がれ、
数世代へと宿っております。

ここで体罰に関する是非を問うつもりはありませんが、上に立てば
経つ程、下に厳しくすることへのエネルギーは並ではありません。

正直言えば、良い人を演ずるほうがとても楽です。

重ねて言えば人畜無害で、無責任になれれば、これほど楽なことは
ありません。

遥か昔から言われる「一人前」つまり、一人足。そのお足(おあし)を
頂くに相応しいプロになるにはそれなりの根性と努力が必要です。

私の職場に私がいると社内はピリピリします。
本音を言えば私は残念ながら嫌われ者です。

社員にすれば「社長は元気で出張ばかりしてくれれば良い」

ずっと昔の話ですが、私はとある勉強会で、某大手企業の経営者の
方とお話しできる機会を得ました。 当時の私はまだ30代と
若く、社員への対応について、訪ねた所、彼は首を傾げ、
案に『何をつまらないことで迷っているのか』そんな雰囲気を
かもし出していました。

まさに愚かな質問でした。

大企業である彼にとっては従業員は兵士であり、従わなければ
切り捨てるまでの単なる将棋のコマでしかなかったのです。

現実社会はそうでしょうが、私達零細企業はそうは行きません。

だからこそ、時に厳しく。時には人格すら否定するのです。

ただし心の底では常に「昇って来い」「追い越してみろ」と
願っております。


とある京都の神社を散策していた頃でした。
シートにふさがれた工事現場で罵声が響き渡りました。

宮大工でしょう。 だからと言って上品だとか、各上なんか
でもない。

そこも厳しい現場です。

私は妥協する人間、逃げる人間が大嫌いである。

ましてや負けることを選ぶ人間は愚の骨頂です。
「今は負けていても、いつかはきっと勝って見せる」
それがポリシーです。

この道を選んだ1年生や2年生。

根を上げるには早いぞ。

騙されと思って付いて来いよ。
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2013/2/18

更新が滞りすみません。  
サイト開設以来11年。
これまで最低でも月に2〜3個の商品UPを行ってきました。
しかし、今月に入り突然、目に強烈な痛みが発生しました。
更にそれにより肩こりがひどく通院の結果、極度のドライアイだと
判明しました。

原因はPCに有する長時間が要因で年齢にる老眼と重なり
極度の眼精疲労が重なったと診断されました。

そこで、誠に申し訳御座いませんがこのひと月間の更新を休ませて
頂いた訳ですが、来月にも必ず更新を再開するとお約束させて
頂きます。

本当にすみません。
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2012/12/9

「左官」だからこそ、勝てる!  いい話
 建築に携わる特定の技能者、それが左官業である。
しかし、本音では現在の建築業は過去のものとは
異なり、建築そのものが分業化され、更にシステム化
されたことによって、利益分配率では、現場に携わり
一番評価されるべき面々こそが苦湯を飲まされている
のが実情です。

加えて世間ではリーマンショック、ヨーロッパ危機、
円高等、国内の生産業は想像を超える程の大打撃を
受けております。

話はそれますが、例えば国内での「ツルハシ」製造
メーカーは全て無くなりました。皆さんが使う「軍手」の
生産工場は国内では大阪の1社のみとなり、利益は出せて
いないが、「この最後の工場が無くなったら万が一
輸入が途切れたら大変なことになる」と、各社
問屋が必死で維持している状況である。
他にもブールーシートや土のう袋等、皆さんが使う
あらゆる消耗品や、作業工具までにもその厳しい
状況が続いております。 信じられないかも知れませんが
両口ハンマー・石頭槌ですら、来年の中頃には国内
生産が中止されることが判明しております。

話をもします。
それでも「左官」は勝てるのか…
いや、生き残れるのか…

実はこれ、私だけの意見ではあのません。 とある
経営学・経済学を学んだ際に確信した理由にあります。

現在の日本ビジネスを大きく分ければ、
2つに分けられます。

一つは個人経営による中小または零細企業。
対するは多くの投資を受けた大資本企業となります。

小泉内閣の時に行われた、金融ビックバーンによって、
投資者への報酬を拡大、経営を明確化することで個人投資家が
増大、良くも悪くも「株」は安定資産ではなく、
如何に短期で利益を出せるか、企業側は如何に成果を出せるか、
その一点に絞られ、多くの企業は前年度比の成果を常に
追い求めて来ました…

しかし、どうだろうか。

日本を代表するSONYや言えばきりがないほどの大手
企業の株が暴落しております。

(注意)日本の大手企業の多くは金融資産を海外に多く持ち、
莫大な利益を上げておりますが、株式評価は成長を最大の
評価としておるために計上赤字(投資も含む)が最大の
キーポイントとなります。

そこで近年、注目を浴びているのが、他社の意見や
影響を受けない。 大きく言えば株主の顔色を窺わない。
そんな経営形態であります。

極端な話、計理士にも口を出せない…

つまりは個人経営であり、税金もしっかりと払い。
毎月、自分自身にしっかりと収入を与える…

あれ、じゃ今と立場は一緒じゃないか?

そんなこと言われても、
仕事も少ないし、単価も厳しいし、時に入金は遅れるし、
持ち出しもあるし、今のどこが良いの?

(勉強会での話)儲かると誰もが知る世界は競争相手も
多く、次第に価格競争に陥る。かと言え、エコや新
エネルギー産業等、未知なる産業には予測も立たず、
個人ではリスクが多き過ぎる。

ならば、個人がチャレンジするなら、「その業界で
例え僅かでもカリスマと言われる成功者が居ること」

「古くからの伝統があるものを効果的に利用する。」

その最大の術ですが、大きく革新を行ってはいけません。
むしろ、あえて小さな改革に留めることです。
それによって、消費者は明確な理解を示してくれます。


どうですが、少しは私が伝えたいことが理解頂けましたか。

要約すると、個人や小資本は決して無力ではない。
多くの社員を雇用し、名だたる企業に育て上げること
だけが本当の成功ではない。
むしろ、自己を中心に、より満足と自己収入を増やす
ことに、重点を置けばやるべきこと、目的(夢)が
明確になって行く。
加えて言えば、短期の労働でも高利益を得たとすれば、
多忙な者と比べて、同額の年収であったとしても、
その価値は増大する。

ここで、ヒントですが、「左官」と言うものを
大きく改革しないことです。 やるならちょっとだけ、
新しくした革新であることです。

左官は伝統です。
知り人ぞ知る人が確実にいます。

ちょっとだけ、そこに進化を加えるだけで、「左官」は
間違いなく「新たな左官」に生まれ変わります。

最後に、勉強会では「損して得を取れ」を学びました。

「損」とは利益の無い商売と思うでしょうが、現実は
そんなに甘いものではありません。
だまされたり、多大な損害を受けたり、悪ければ
莫大な借金を背負うでしょう。

しかし、先生は続けます。

「借金を持った人ほど、誰よりも必死で一生懸命です。」
「それに負ける人もいるでしょうが、そのリスクに
打ち勝つ人こそ、(損して得を取る)事の本音を理解
していると思います。

最後になりましたが、本当に長々とすみません。

惰性に成り易い日々を少しだけ…

本の少しだけ目線を変えて見て下さい。
もっと、大きく言えば思考を変えて見て下さい。

もう師走です。 願うなら良い機会です。


「あんな壁を作りたい」

「こんなアイデアは誰に浮かばないであろう、
壁を作りたい。」


長々とすみません。

幾度も繰り返しますが、「左官最強」です。

目指すは天下取りではない。
 本当に目指すのは生きた道の最強です。

だからこそ、20代で苦しみ、
30代で疾走し壁にぶち当たり、
40代で世間の風にもまれ、
50代で責任の重圧を感じ…

※今更にプレッシャーを与えてすみませんが、

どうでしょう。勝って下さい。
勝ち続けて下さい…



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タグ: 左官 職人 建設

2012/11/14

久住 章先生のその凄さ  いい話
 言わずと知れた左官界の巨人、久住 章先生。
有り難いことに先ごろも氏が講師を務めた勉強会で
久し振りにお逢い出来る機会を頂けた。

私も仕事柄、物おじしない性格ではありますが、
先生の前ではどうしても萎縮してしまいます。

それは先生が単に名のある方と言うだけではなく、
むしろ太陽のような性格で、多くの人々に日を充てて
下さる懐の深さ、そして妥協のない精神力の強さが
関わる者たちに肌で感じさせてくれているのではと
推測します。

先生は私のような者に対しても気さくに話しかけてくれます。
「今回はありがとう」「これ良かったよ」と、
嬉しいばかりのお褒めのお言葉を語ってくれます。

それと同時に[これからも左官業界の発展に頑張って
欲しい][これからも一緒に戦おう]と言う
言葉では語らずとも、その強い意志に常に身震いを
させられます。

その存在感は人としてもなかなか真似できるものでは
ありません。

やはり、そこには自らに厳しく、左官職人として明確に
目指す道を見極め、世間一般の常識に捕らわれず、常に
己の生き様を突き進んだ強い信念が彼を、極自然体の
彼を強く・大きく見せているゆるぎないバックボーンだと
考えます。

単価にだけ拘るクロスに負けることを嫌い。
市販のユニットや大量生産品に何ら魅力を感じず、
自らの感性を信じ、世界にただ一つの作品を追い求める。
それが久住 章先生の生き様なのかも知れない。

だからこそ、彼の名を記した現場では恐ろしい程、
妥協が無い。 永くパートナーを務めた盟友の作品ですら、
気に食わなければ目の前であっさりと破壊して行く。

無論、自らの作品ですら仕上がりに納得が行かなければ、
下地そのものまで惜しげもなく取り除いて行く。

人は何かしら職業を生業とし、生計を立てている。
しかし、先生の様に自らの生業を突き詰め、そこから
肉体・そして精神面、報酬を含め、ステップアップすること、
実はこれこそが、多くの皆に伝えたい本音ではと感じている。

久住先生はその幾つかの言葉から常にヒントを
発信している。それこそが「職人気質におぼれるな」
「無骨になるな」と言う教えです。
実際にはこの様な決めつけた発言はしておりません。
しかし、先生のお言葉は実直に聞き取れば、伝えたい、
本音が見え隠れしております。

事実、この業界では腕があっても駆け引き等で
不器用な職人は少なくない。

無骨でも腕があればと願うが、今の世間ではそんなに
甘くもない。 彼は全国を渡りその現状を見抜いているの
だろう。

不慣れなことにすぐさま秀でることは無いにしろ、
彼が思い描くのは、これから先。
一人でもそんなスーパーマンが誕生し、都会であり、
地域であっても左官と言う、本来は住建築の左方を担ってきた
建築の歴史をもっと社会にアピール出来る人材の育成を
思い願っているのではないだろうか。

価格も含め、今業界にある常識は実は非常識です。

久住氏。 彼の技そして理論は全てに置いて恐ろしいほど、
本物です。建築に対しても現状の大工ですら太刀打ちできない
程の技量の持ち主です。 道具や材料に関してもしかりです。

これらの文面で別世界の話と、思わないで欲しい。
この道に携わっているなら、むしろ誰でも目指せる道なのです。

何かが足りないのなら補えば良い。
我慢に虐げられることに鬱憤(うっぷん)があるなら
その世界を変えれば良い。
最盛期より3分の1へと減少した左官職人。
今後、目的意識を失えば更なら現象が危惧されています。

どうか、久住先生の志を受け継いて下さい。





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