2011/3/4

自分を強くする男の仕事  左官鏝
 先日、親しくしている左官職人がお店に遊びに来た。
約1年ぶりの懐かしい顔は若かった頃のトゲは消え去り、男らしい
深みと味を見せていた。 私が「良い顔してるやん。」
すると彼は「最近、もうムチャクチャ仕事が面白くって!」
「どうして。」 「いや〜人って成れるんやなぁ」「やりたかった
仕事が次々と舞い込んで来るねん。」

彼の言葉の意味が凄く良く読み取れる。

「男」にとって、それが仕事と信じているからだ。
だからと言って、彼も高額な収入を得ているわけではない。

そして問題は金額の大小ではない。勿論多いに越したことはないが、
それよりもどうせやるなら気持ち良く働きたい。

それが「働く」ことが定めとも言える男のせめてもの性(サガ)だ。

新米の頃、初めての現場で先輩方の凄さに圧倒される。
役に立てるのは雑用ばかりと思いきや、段取りが読めないから
むしろ足手まといとなる…

数か月後、やっと小さな役で手助けとなる。

しかし、すでに神経はボロボロの状態だ…

たまの休みはもう爆睡とも言える深い眠りに入った。 若かったから
眠ることで体力は復活できたが、週明けの足取りはやっぱり重い。

「俺にできるだろうか」「俺には向いてないのかも」

試行錯誤する。 精神面でも弱っている。
だから身近な人でさえ優しくなれない。

しかし、いつの頃か、最初の小さなトンネルを抜けたようなボヤけた
光が見えてくる。 また頑張る…    光が次第にはっきりと
見えてくる。   何を何のために、そしてそれは誰のために。
それが男としての一人の人間のプライドや生きている価値を示し
初めてくる。

仕事は「目で盗め」と先人は言う。 今は間違いない言葉だと自覚して
いる。 もし、今、先輩方の心が全て読み取れたとしても。
その先輩が持つ数多くの失敗や挫折、そしてそれを乗り越えた強さは
やはり経験しない限り身に付かない。

先の彼は修業期間を終え独立。 師匠の枠に捕らわれず、あらゆる
現場で更なる修業を乗り越えてきた。

夢にまで見た憧れの先輩の元では浮かれ気分とは真逆で、最下層の
扱いに心折れそうにもなったと言う。 しかし、それが社会なのだ。

上には常に上が居る。 だから「仕方がない」と言えばそれまでで、
下を見るより、せめて上を見る・上を目指すことが男の意地でもある。

サラリーマンと違い、私たちは決められたレールに生きている訳も
つもりもない。

それはまた幸せに見えて、時に落胆させらることもある。

しかし、彼は間違いなく強くなっている。

私は60代で頑張っている左官職人の皆さんが大好きです。
「60を過ぎれば大手の現場では働けないんよ」と笑顔で話ている。

彼らも現場に立てば弟子に厳しいはずだか、私の目線からは
人生を悟ったような明るさ、優しさが感じとれる。

人は誰も老いて行きます。

ならば彼らの様におおらかでいたい。

そのためにはやっぱり仕事を「しかたない」と生きるより、
「仕事が楽しい」と思える自身の目標は重要と思える。

頑張る人には「奇跡」がやってくる。最初は10の枠を超えた
奇跡。 次には100の枠を超えた奇跡が…

一生懸命働き、一生懸命遊ぶ。

私事ですが、この3年、絶対怒らないと心に決めた。
誰にもどんな時にもである。

その結果、以前より更に多くの人が集まるようになってきた。
私は今、50を手前にしていね。
だからこそ、そうあるべきと信じている。

20代はハメを外せば良い。
30代は突っ走れば良い。
40代、周りに生かされていることを感謝・実感すればいい。
50代になれば、そんな仲間たちに恩返しが出来れば幸せと思う。

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