2012/9/29

東京駅完成!  気になる記事
東京駅復元工事がついに完成しました。
総工費500億円、あのスカイツリーを上回る
工費と工期を掛けた、近年まれにみる大掛かりな
復元工事と言えよう。そもそも、この復元にこそ、
大きな意味があることを私たちは知っています。

現代の技術や材料を使えばもっと簡単にもっと
安く仕上がったことでしょう。

作業員の多くも「何故、これ程手間が掛かるのか」と、
悪戦苦闘したことが容易に想像できる。

なぜなら復元とは当時の工法、そして当時の材料を
探り出し、出来る限り当時の職人達が行ったであろう、
作業内容を忠実に再現し、完成させると言う
作り手にとっては拘りと挑戦でもあったと想像する。

私の知る職人さん達も数ある現場に参加しておりましたが、
作業時間に制限があるなど、本当に厳しい現場だったと、
口を揃えて言う。 また、今だから話せますが当社も
鏝の制作に置いて、度々協力させて頂いた。

特に目に付いたのが目地鏝の制作です。

ある時は直接現場から、またある時は東京のとある金物店を
通じたり、埼玉の金物店を通じたりと、どれも当時の目地鏝、
「面を削って薄くして欲しい」「巾は内側で寸法を出して
欲しい」「首の長さは…」等々、細かい指示が入るが、
殆どが同じ要望だったので、私たちは口にしなくとも
[東京駅だな]と、判断できた。

あの赤レンガの補修に役立ったかは不明だが、
かじ屋にとっても苦しくとも良い思い出になったことだろう。

今、西では姫路城の復元大工事が粛々と行われている。

ここの職人さん達も大挙して当社に訪れたことがあったが、
関東や東北や九州からと、学びを求めた若くとも、
ツワモノ職人達が日々の仕事から技を身に着けるために
集まっている。

復元・修復工事と言えば京都が有名である。

左官・大工工事に留まらず、有名な仏像補修や、建具の
補修・清掃にと、その実力は多岐に渡り、いずれも
プロの職人としてその地位を確保している。

だからと言って、補修や復元だけで食って行けるのは
極一部でしたない。 しかし、その歴史を受け継いで
行くためにはいつの時代も誰かが、この作業を行える
技術を伝承して行くことが、この建築に携わる職人達の
大きな宿命でもある。

出来ればドイツの様にマイスター制度を導入し、
60代を過ぎたベテラン職人がマイスター登録され、
若手に技術指導することで国からの保護が与えられれば
通常の現場での若手の活路と、熟練職人の再出発に
やりがいを見出せることだろう。

話はそれましたが、東京駅復元工事に携わった多くの
皆様、本当にお疲れ様でした。

そして、今も各地で活躍する皆様にも、悪戦苦闘も
ありますでしょうが、頑張って下さい。

その技がいつも歴史を紡いで行きます。
時代にその名を残さすとも、彼は息子たちに
そのことを誇りに語れば良い。

人世、生きて所詮80年。
何をするかより、何をしたかが、大事たど思う。




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タグ: 建設 職人 技能


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