大災害が起った時、よく目にするのが大道芸やお笑いの芸人さんの活動。
被災地へボランティアで慰問に行ったり、
被災地ではない所でパフォーマンスをして義捐金を募ったり。
色々な考え方はあるでしょうが、私は賛成派です。
ただ、このような活動が多くなると、
芸人さんが本職としてギャラの発生する仕事を受けた時に
「そんなことで金を取るなんて不謹慎だ!」と思われる方も
いるのではないか?と心配になります。
お金をいただいて、技を見せ、場を盛り上げる。これが「芸人」という仕事。
ふざけたように見せる愉快なキャラにも、
その裏には緻密な計算と血のにじむような練習があります。
あとは生まれながらの個性か? 特殊技能業といっても間違いないと思います。
会社員の人は、給料の中から募金をしてくれています。ありがたいことです。
給料日に給料袋を渡される時「給料袋ごと募金するのが当然だよな!?」
と言いながら支給してる会社はないと思います。
街角で大道芸をした芸人さんが、最後に投げ銭をお願いすることがあります。
その時は募金がどうのこうのではなく、見た芸に対してその評価として
ぜひ入れてあげてください。それが大道芸人という仕事です。
募金を集めるのが大道芸人の本当の仕事ではありません。
そういう投げ銭や出演料が大道芸人さんのお給料。
芸人という仕事をして、月給をいただいた上で募金するわけです。
だから会社員と一緒。
もう1つ。
まだ早い段階かもしれませんが、笑いや心のゆとりを求めていて
お金に余裕がある所は、ぜひ芸人さんに正規の値段で依頼をしてください。
こんな時でも、プロですから値段分の仕事はしてくれます。
(芸人側からサービスです、と言われたらお言葉に甘えていいと思います)
芸人という仕事も経済の一環です。
選択肢の1つとして捉えておいてもらえれば幸いです。
ピンチの時でも人々を笑顔にする「芸人」という仕事が
もっと理解されるといいなと願っています。