亜米利加大統領が来るわ、東京では皇族の結婚式があるわで、サヨクの習性としては「戒厳体制打ち破り、反戦反安保の闘いの火柱を!」とか口走ってしまいがちなわけであるが、主体的力量の問題というやつで、稀代の大量虐殺者が京都にのこのこやってくるというのに、甚だ人手不足なのである。
対して敵側は、さいぜんテレビで見ていると、宮様が御結婚式に向かわれる際に、皇居前広場に「大きな石」があるとお怪我をなされるかもしれないので、みんなで石を拾う、という作業をせっせとやっていた。機動隊員が。
・・・・・・そこまで余裕あるのか?
ちょっと前までは毎年、春と秋には「決戦」やってたような気がするが、決戦も売り切れといったところか。
というような事で、多少ブチ切れ気味であるのだが、まあゆうとってもしゃーないので、ブッシュ君に対する要望をあげておくようか。
まず、イラク占領。
「米軍が引き上げると内戦になる」とかゆうムキもおるが、占領軍が占領し続ける状態でなんらかの安定が訪れるとでもいうのか?
で、米軍の世界的再配置。
米軍の組織体制が世界的規模ですんげえ再編成されており、沖縄の普天間基地を辺野古埋め立て案から辺野古沿岸案にとか、座間に米陸軍第一軍団司令部が来るとか、横須賀に原子力空母が来るとか、岩国基地が拡張とか、日本の米軍基地がもんのすごく強化されようとしているわけであります。
アメリカ陸軍に10人しかおらん将軍のうち、一人が日本、一人が韓国にいるという、もう極東はめちゃめちゃ臨戦態勢になる。
ついでに言うたら、自民党がこの間だした改憲案、あれはこのアメリカ軍の再編の一環にすぎません。自衛隊が米軍の一部として再編されるわけであります。
で、ご存じのように、日本は在日米軍の費用の非常に多くの部分を、税金で負担しています。アメリカ合衆国は、アメリカ国内にアメリカ軍を置いておくより、日本の基地においておいた方が安くつくのであります。
こういう、我々の銭金に関わる極めて大きな問題が、あさってブッシュが京都で「ほなひとつたのんまっさ」と言えば、それで決定してしまうのであります。
もう一点、釜山でAPECというものがあり、これにブッシュは出席するついでに日本に来るわけですが。
アジア太平洋経済協力会議。そこで貿易自由化なんぞが議論されるわけでありますが。
例えば、我が国はアメリカの牛肉を輸入する事をハゲシク迫られています。「自由貿易」なら、買うのも買わないのも自由、ああ自由はいいねってなもんですが、そうはならない。
アメリカ様は日本が牛肉を買わないとお怒りなのです。
「危険なアメリカ産牛肉を食べない自由」を享受できるのは、それなりに食にゼニをかけたりできる層の話なのであって、身体の多くの%がジャンクフードで出来上がっているような我々は、安くて危険なアメリカ牛肉を避けて生きる事は極めて困難です。
BSE問題の時は、日本の畜産業は大きな困難に直面し、牛を殺して捨てなければならないという事態となりました。日本の畜産業にそんな目に合わせておいて、アメリカの危険な牛肉をわざわざ輸入する、なんてのはわけのわからん行為です。
しかし、アメリカ様に逆らう事はできず、アメリカの牛肉は輸入されるでしょう。
これが「貿易自由化」という事です。
・・・書いていたらむかついて来たので、もう寝ます。
明日あさって、京都で会いましょう。

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