近所の名士、というか中身は近所のおっさんなのだが、世間的には名士という人物が、なんかの役職を永年やってたとかで、天皇に勲章をもらってきた。
で、「ご挨拶」とかを近所の誼で配布に預かり、なんかすげえ包装のなかから、これが出てきた。
・・・あう・・・・
「菊の御紋」である。天皇んちの家紋が、なんだかいかにも御贈答品専門業者謹製「デジタル電波時計」(made in China)のど真ん中にびっしーとくっついているのである。
つーか、これが、「天皇が俺にくれた」というものなら、それに天皇んちの紋がついているのも、それをもらう筋合いはともかく、理屈は通ってはいるのだが、これは「天皇がなにかをくれた人が俺にくれたもの」である。天皇からなにかをもらった近所のおっさんは、それをもらうことによってエラいもんになったのかもしれんが、別に天皇になったわけではないのである。
こういうのって、天皇万歳的イデオロギーの体系内では、不敬とかなんじゃないんだろうか?そういうことを考える俺が、「古いタイプ」なんだろうか?
ていうか、こういう景品作る業者って、どう考えてもヤクザがらみじゃないと商売成立しないよね?
「不敬じゃないか!」とか別のヤクザにゆうてこられた場合、対抗できるのはより大手フランチャイズのヤクザしかないわけで。
で、こういうものがうちに来た場合、どうするかという問題が、俺には残されるわけで。
とりあえず、ハサミの先でコゼてみた。
とれた。
後にはこの手のエンブレムをはめ込む孔が開いていた。
この孔に代わりにはめ込む、ナイスなものの提案を募集中。
あと、取れた「菊の御紋」の使用法も募集中。
「背広の襟につけてみる」というのは、諸般の事情により、却下する。

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