率直にゆうて、何がおきているのかさっぱりわからんのであって、この戦闘において誰が「ええ方」「悪方」なのかとかを軽々にゆってみてもしょーがないのであるが、論点整理ぐらいはしとかなければならんのであろう。
大体、多く見られる意見は、「ロシア帝国主義の侵略戦争」というものである。これはそれはそうなんだ。ロシアが相当薄汚いことやって、周りの国を削り取ろうとしている、という状況が前提としてある。
そしてこの一連の戦闘は、そのロシアの薄汚い動きを、国際社会のメインテーマに引っ張りだしてきた。
これはどういうものか、という事をちょっと考えてみる。
もちろん、ロシア帝国主義の侵略を何らかの意味で免罪したり相対化したりしようとするものではない。
まず、気になるニュース
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008081002000111.html
【モスクワ=常盤伸】
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これに軍事作戦上、グルジア軍の実力を過小評価したロシア軍の誤算が重なった。北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指すグルジアは、欧米諸国の支援により急速に軍装備や兵員訓練での「脱ソ連」、「近代化」を進めた。
ロシア軍事筋は「今回の夜間電撃作戦は米軍やイスラエル軍に似ており、ロシア軍では不可能な水準だ」と指摘。
軍事評論家のフェリゲンガウエル氏は「グルジアの軍事力はロシアを除く独立国家共同体(CIS)諸国の中で最精強だ。ロシア軍幹部は一九九〇年代の弱体なグルジア軍の印象にとらわれ、能力を過小評価していた」とみている。
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えっと、90年代初頭のグルジア軍というのは相当にのどかであったらしく、ロシアにちょっかい出されて南オセチアとかアブハジア自治共和国とかに勝手に独立宣言されちゃうような状態であったわけだが、このグルジア軍の変貌は、グルジアなんて国が努力したからできるなんてもんではなく、単純にアメリカ(あるいはイスラエル)の軍事顧問(民間の軍事会社だろうけど)が入ったと考えるのが妥当だろう。
まあ、このニュース自体、モスクワ発なので、情報操作である可能性ももちろんあるんだが、少なくともグルジアは「グルジアが軍事行動を起こすことによって、国際的にロシアが悪者になる」という展開に持ち込むことに成功しているのである。
この軍事行動は、アメリカ合衆国の承認があったうえでのものだと考えるのが当然だろう。
んでね、そんなことやってアメリカ合衆国になんのいい事があるのかという話だが。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080815/amr0808152028013-n1.htm
【モスクワ=佐藤貴生】グルジア紛争の解決に向けた国際社会の調停が本格化する一方で、旧ソ連諸国・地域をめぐって米露双方が自らの影響圏の確保を目指す動きが鮮明になりつつある。これを受け、米露の溝は深まっており、「新冷戦」(米FOXテレビ)との表現も欧米メディアで登場しはじめた。
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この「新冷戦」という言葉はシュワルナゼも否定的なニュアンスで使っている。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080817-OYT1T00074.htm
で。
続きはもうちょっと書くけど、ちょっとまってね。
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続き書いた。
http://black.ap.teacup.com/despera/335.html

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