Mar. 19, 2006、というから今年の三月だ。
タイム誌、我々が「田代まさし問題」で名前を知っているあの雑誌に、「アメリカ軍によるイラク人虐殺問題」の記事が載った。
http://www.time.com/time/world/printout/0,8816,1174649,00.html
今週のニューズウイーク(日本版)にも記事が載っているので、この「ハディサの虐殺」について、引き写してみよう。事件は2005年11月19日、バクダットの北方のHaditha。主役は米海兵隊キロ中隊。彼らはファルージャ攻撃の一番乗りの連中である。
1.道路脇の爆発物が爆発。海兵隊員一名死亡。
2.爆発現場に最も近いハッサン家に海兵隊侵入。11人家族のうち、7名殺害。
3.その隣のユーニス家に侵入。家族9名のうち、8名殺害。
4.道の反対側のアイード家を急襲。4人の兄弟を他の部屋に移動させ、殺害。
5.通りがかったタクシーに乗っていた大学生4名が隊員の命令で降ろされ、運転手とともに射殺された。
合計で24名。
海兵隊の「公式見解」では、最初のハッサン家とユーニス家の15名は「手製爆弾爆発で死んだ」、残りは「銃撃戦に巻き込まれた」と報告していた。事実は、すべてが米軍による射殺である。
毎日新聞はもう少し詳しい。
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被害者家族の代理人を務めるハリド弁護士によると、昨年11月19日に殺害されたのは発生順に(1)爆発現場近くにいたタクシー運転手と男子大学生4人(2)アブドルハミドさん方で女性と3歳の男児を含む7人(3)ユニス・サリムさん(46)方で3〜15歳の子供5人を含む8人(4)アフマド・アイドさん(65)方で28〜42歳の息子4人−−の計24人。
同弁護士が生存者から聴取し作成した記録によると、海兵隊はアブドルハミドさん方に踏み込んだ約1時間後、ユニスさん方に向かった。娘のサバさん(13)の証言によると、海兵隊は玄関近くにいたユニスさんを射殺し、サバさんら8人が集まった部屋で小銃を乱射した。
ベッドの下に隠れて一命を取り留めたサバさんは「数十分間ずっと目をつぶっていた」と同弁護士に語った。家族の血で染まる床を直視できず、海兵隊に生存を悟られたくなかったからだ。「兵士が家から出て行ってから泣き始めた」という。
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「3〜15歳の子供」。こいつらは三歳児を射殺しているのだ。
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ハリド弁護士によると、海兵隊は口頭で遺憾の意を示し、死者1人当たり2500ドル、破壊された家屋1軒につき500ドルの補償金を支払った。だが、正式な謝罪はない。
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今日のレートだと、1ドルは113円である。
死者一人につき、28万2500円。
家一軒につき5万6500円。
アメリカのメディアの論調は「米軍兵士にストレスが溜まっている」というものなのだそうだ。
毎日鉄砲で人を殺す仕事をして、ストレスもたまらずさわやか健康だというような人間が、世の中にどれぐらいの比率でいるのか知らないが、なんというか・・・・ガキが猟奇事件おこしたんじゃないんだから。
「なぜこんな事件が起きたのか」という問いの答えは、
「こいつらは毎日こういう事をやって暮らしているから」というのがまともな回答というものである。

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