というのを前に展開したが、今のこのややこしい情勢を、右翼とか左翼とかで例によって座標で整理するとどういう事になるのか?という話である。
というか、実に興味深い縦軸横軸が提示されている。
http://www.yomawari.net/data/05-0622yuusei_rijikai2.pdf
国会で民主党が持ち出した、郵政民営化の宣伝チラシを作成する、広告屋のプレゼンテーション資料である。ネタとしては、この広告屋が竹中大臣のいとこである、という、「改革派」を称する人の、まるで田舎の土建屋政治のような実態が問題にされたのだが、これだけの大ネタをものにできなかったのはひとえに民主党がヘタレなせいではないかと・・・・まあそれはええねん。
問題はだな、つかここで問題にしようっちゅうのはやな、この資料の2ページ目の図、「どういった人々が小泉政権=構造改革を指示しているか」という分析を座標で示したものである。
横軸は「構造改革ネガティブ」「ポジティブ」、つまり「構造改革」に賛成が右側、反対が左側である。
で、縦軸が「IQ」である。
なんと、この図では縦軸に「カシコ←→アホ」というのをとっているのである。
Aグループ=「改革賛成カシコ」=勝ち組企業・大学教授・マスメディア・都市部ホワイトカラー
Bグループ=「改革賛成アホ」=具体的な事はわからないが小泉総理のキャラクターを支持する層
Cグループ=「改革反対カシコ」=旧守派
そして、「我々」が属する「改革反対アホ」はグループの名前も、対策も与えられていない。=「構造改革に恐怖を覚えている層」
つまり、小泉政権=構造改革に賛成しているのは、「勝ち組」と「アホ」である、という極めて分かりやすい分析である。
(ちなみに、この資料に基づいて、実際に予算が執行され、テリー伊藤が登場するチラシが作成・配布されている。)
で、よく見たら、実際に「構造改革」でいいことがある層って、Aグループだけなのである。「改革賛成アホ」グループは、なんだかよくわからないが、小泉首相が男前だからとか、断固とした感じが雰囲気的にいいからとか、そおゆうので支持している。ここで、この図が「カシコ−アホ」という座標を持ち込まなければならなかった理由が明らかになる。
Bグループが小泉を支持している理由、本来、小泉を支持する事が利益に反する筈の層が、なぜか小泉を支持している理由。それは「アホだから」だと、連中は分析しているのである。
「改革反対アホ」のグループの説明がすべての回答であろう。
「既に(失業等の痛みにより)構造改革に恐怖を覚えている層」。
アホの層は、自分が「痛み」を受けるまで、その瞬間までダマし続ける事が出来る、というのがこのパンフの趣旨である。

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