1976年11月25日に開催されたザ・バンドの解散コンサートを、スコセッシ監督が撮影したとても有名な音楽映画<ラスト ワルツ>。
このコンサートは題名通りディナーとワルツの舞踏会から始まり、本編のコンサートは午後9時頃にスタート、何人ものゲストが次々と次々と出演し歌いセッションをして終わったのは次の日の午前2時頃。約5時間にも及ぶ大コンサートになった。
でも映画になって上映されたのは約2時間たらず。単純に考えても3時間はカットされた計算になる。
音楽ファンは気になる、公開されなかった3時間の映像は存在するのか、存在しないのかと。
※別カメラで撮影されたモノクロ映像を継ぎ足した、ほぼ完全なる映像を拝見した。
何度も何度も観た、あの<ラストワルツ>とは、まったく別なモノがそこに・・あった。まず、気付くのが音の違いだ。 公開された映画の音は撮影後にオーバーダビングされている。ようするに音が新に付け足されているのだ。だから当然厚みがあって綺麗なのに対して、こちらの方はそのままで、音的にはチープですが生々しい感じがする。また次の曲とのちょっとした間が生々しさを更に際立たせる。
映像の方では、別カメラのモノクロ映像場面は暗くて確に見づらいのだが、歴史的音楽映像となればそれも我慢出来る範囲。
あの二人の仲の悪さ、考え方の違いも伺えるシーンも撮れていて良い歴史的映像に仕上がっている。。
また、ボビー・チャールズ、スティーブン・スティルスが出演していた事は本編を見ただけでは分からなかった事だった。
ボブ・ディランが登場して、約束の2曲で終わるはずが、客の乗りの良さに機嫌を良くしたディランは、いきなり予定外の曲をやってしまう。それでも慌てずについて行くザ・バンドのメンバー、皆楽しそうだ。
歴史的音楽映画、貴重なモノを見せて頂いた。
満足ですが、目が疲れました。寝不足です。

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