【知る人ぞ知るといったマイナーな存在だが、その歌声を一度でも聴いたのなら誰もが虜になってしまうだろう。ロバート・ジョンソンの「クロスロード」からジャズのスタンダード「枯葉」、レオン・ラッセル「ソング・フォー・ ユー」等を、アコースティック・ギターを片手に淡々とカバーしていく。まるで節操がないように感じられるだろうが、ビッグ・ダディ・オーの喉を介すると不思議な色彩を帯びる。あえてスタンダードを取り上げるのは彼の自信の表れ。感情を沈殿させたディープな歌声が、心の奥底にまで染み入ってくる。】
2004年に某音楽専門紙に掲載された「ビッグ・ダディ・オー」のデビューアルバム紹介記事です。
この記事が気になり、けっこう本気で探した記憶がある。だがビッグ・ダディ・オーのアルバムには結局出会えなかった。
あれから7年、その記憶も薄れた頃に、そのアルバムに出会っちゃいました。
昨夜、7年の時空を超えてやっと私の手元に届きました。


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