邦題《ウディ・ガスリー/わが心のふるさと》
大恐慌下、歌とギターで人々に生きる勇気と希望を与えた伝説のフォーク歌手ウディ・ガスリーの半生を描いた1976年制作の映画です。
皆様ご存じかと思いますが、あのボブ・ディランが師と仰ぐウディ・ガスリーの映画です。
偉そうな事言ってますが、本当のこと言うとよく知らなかったのです。
フォークをカジルと必ず出会す偉大な歌手であるとか、フォークの父と呼ばれる元祖的な方であったとかその程度の知識しかありません。当然、私が師と仰ぐ高田渡さんもウディ・ガスリーに影響を受けたひとりでありましたので、とりあえずアルバムを買って聴いたりはしていますが・・。
で、この映画を見たかぎりではウディ・ガスリーさんはかなりの反骨精神の持ち主のようです。
大恐慌下のアメリカで家族を養う為に目指した夢のカルフォルニア。でも現実は厳しく仕事にやっと有りついても搾取されもらえる金はスズメの涙。そこで彼はその現実を歌いラジオに出演、有名になって行くのだが。ラジオのスポンサーはやっぱりいい顔はしない。おとなしくスポンサーの言いなりになっておとなしい歌を唄っていたら大金持ちになっていただろうに、ウディ・ガスリーさんはそれを蹴り放浪の旅に出る・・というストーリー。
本当のフォークをやっている人達がウディ・ガスリーに今なお魅せられるというのが良く判る映画です。フォークとは生き方なんですねぇ。甘いラブソングやトンチンカンな日記の様な歌をフォークだと思って唄っている奴らに見せてやりたい映画です。余談ですが、高田渡さんが日本のウディ・ガスリーであることは間違いないと確信できた映画でもありました。

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