以前〔2009/9/23〕『トゥーツ・シールマンス』のアルバム《One more for the road》は世界的ハモニカ奏者シールマンスと9人のボーカリストが共演したアルバムであること、そしてその9人のボーカリストの中で最も気になるボーカリストはジェイミー・カラムであると紹介した。
その『ジェイミー・カラム』のアルバムを紹介します。
※メジャーデビューアルバム《TWENTY SOME-THING》はイギリス史上最大ヒットのジャズアルバムなのだそうです。
※アルバムジャケットを見てマズ驚いたのが彼の幼さ。若いです。少しカスレタ声から勝手に想像していたカラムの年齢は30代後半から40歳代始めと思い込んでいたので、手元にこのアルバムが届いた時には「誰だ?コイツは」と思ってしまいましたよ。
※この年齢でのヒキダシの多さには好感が持てた。多分相当にいろんな音楽を聴きあさったのだろう。
このアルバムに収録されている曲はもちろんオリジナルもあるが、往年の名曲のカバーも多い。
ジーン・ケリーでお馴染の『雨に唄えば』ジミー・ヘンドリックスの『風の中のメリー』等々。彼はライナーノーツの中でジミー・ヘンドリックスは自分の中ではスタンダードだと言っているように、ジャズ以前にロック、フォーク等の音楽に傾倒していていたようだ。
※彼の歌も彼の弾くピアノも実に気負いがない。
スタンダードナンバーをやる場合にどうしてもオリジナルの魔力にとらわれてヘンテコにナリガチだが、ジェイミー・カラムはヒョイヒョイと軽いフットワークでその魔力とやらを簡単にかわしてしまっているのです。
※ベック、ボブ・ディラン、ジェイムス・テイラー、ビヨンセと共演してみたいとライナーノーツにあったが、幅が広いと言うかツカミどころがないと言うか、面白い奴が現れた。


0