☆高田渡さんの2枚目のアルバム。前回のアルバムは片面に【五つの赤い風船】が入った変則的アルバムで、渡さんは【赤い風船】側の面は紙ヤスリで削って下さいと言っていたが、このアルバムは全曲高田渡さんで、これも1969年URCからの発売。
☆ただ、このアルバムも普通ではない。アナウンサーらしき女性が渡さんにインタビューし、その合間に渡さんがギターの弾き語りでポツポツと歌うというスタイルで進行してゆく変わったアルバムです。
☆このアナウンサーと渡さんの会話がホンワカして可愛らしくて良いんだなぁ〜。多分インタビューしたアナウンサーは渡さんの事もフォークソングの事もよく分かっていないのではないのかな。多分。
☆前回のアルバムから時間的には半年位でこのアルバムを作ったのだが、雰囲気がまるで違う。このアルバムのスタイルは後期の渡さんと通ずるところがあると思う。
☆「新 わからない節」、「銭がなけりゃ」、「鉱夫の祈り」、「この世に住む家とてなく」渡さんのおなじみの歌が多く入っているのが嬉しいアルバム。
また、「酒屋」はこのアルバムでしか聴けませんし、短い歌ばかりというイメージの渡さんからしたら驚くほど長い7分26秒もあります。
☆気になる詩人の詩をアメリカの古いフォークソングのメロディーに載せて歌うスタイルをこのアルバムから始めているのも聴きどころ。
☆ちなみに、このアルバムのジャケットは渡さんの兄によるものです。


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