ジェイさんに借りたニール・ヤングのアーカイブシリーズ第三弾《Live At Massey Hall 1971》。ジェイさんから(涙)が出る位に素晴らしいと聞いていたので、早速ジックリと聴いてみました。全編をとおしてアクーステックギターとピアノのみでの弾き語りライブ盤なのですが、まずギターの音を聴いただけでニール・ヤングって判るって云うのが凄いよね。それもアクーステックギターの音だけでアーチストの顔が見えてくるミュージシャンは少ないよね。このアルバムが録音された1971年は、CSN&Yでも注目されていた頃で、また翌年には名盤中の名盤《ハーベスト》が発表される前年の浮かれていてもおかしくない頃のはずなのだが、そこはニール・ヤングちゃんと心得ている。真摯に、あの曲もこの曲も迷わずにシンプルにアクーステックで真っ直ぐに唄いかけてくる。これはニール・ヤングファンにはたまらない一枚でしょう。 通常はエレキで、それもバリバリのバンドサウンドで演奏している曲をあえてアクーステックギター一本で演奏した時
に急につまらなくなってしまう事が時としてあるが、それがまったく無い。元々の楽曲が素晴らしく良いからなんだろうな。
エレキギターを爆音で弾くニール・ヤング。アクーステックギターを優しく弾くニール・ヤング。二重人格?両極端に思える2パターンのニール・ヤング。この一枚を聴くとイヤイヤそうではないのだと納得したと言うよりか、うまい具合いに整理されたと言う方が良いかもしれないな、今更ながら。
そしてこの一枚を聴き終わろうとしていた時、高校の洋楽好きの友人の部屋で観音開きの古いステレオで初めてニール・ヤングを聴かされた時の光景が急に頭に浮かんで・・少し戸惑いながら、ちょっとニヤニヤしながら、アイツ今どうしているのかなんて思いながら、もう一度聴き始めたのでした。
★ジェイさん、確に(涙)が出る位に素晴らしい一枚でした。


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