三条陸版フレッシュプリキュア その3〜奇跡〜です
前回まではこちらから
(その1)
http://black.ap.teacup.com/ayrtonmoa/1435.html
(その2)
http://black.ap.teacup.com/ayrtonmoa/1438.html
現状のおさらい
四つ葉上上空に浮遊する戦艦デウスエクスマキーネ内でメビウスとプリキュアが交戦中
キュアピーチ、キュアパッションが戦闘可能状態
キュアベリー、キュアパイン、タルトはメビウスの呪いで水晶玉にされ、戦闘不可
シフォンは・・・
「「てやあああああああ!!」」
ピーチとパッションがメビウスに攻撃を仕掛ける
しかし、パッションハープとピーチロッドはメビウスの体に刺さった状態
しがみつくのが精一杯だ
これはもう、攻撃とは言えない・・・
(お・・・おかしい・・・こいつらはどうかしている!どう考えても事態が収まるはずは無いのに!!余に挑んでも何の解決もならんのに!!
その上、全く戦う術すらないくせにまとわりついてくる!!まるで亡者の群れのように!!
・・・わからん!余の理解を超えている!!
あのキュアピーチが言うように・・・人間自体がこんな・・・こんな底知れない感情を持つ生物なのか・・・だとしたら・・!)
不理解な行動にメビウスはうろたえる
「ええい!!さ・・・さわるなっ!!おぞましいッツ!!」
バッ!
まとわり付くピーチとパッションをメビウスは突き飛ばした
「何故だ!なぜこんなムダな挑戦を続けるのだ!!今更余と争って何になる!!」
メビウスの投げかけにピーチが胸を張り、答えた
「・・・あんたを倒せばここの結界が消える・・・結界消したらアカルンで爆弾を止めに行く・・・順番通りよ・・何がおかしいの?」
「きっ・・・消えろーッ!!」
メビウスの指先から炎の鳥がほとばしった
「・・・・・」
ピーチは両手の指先に意識を集中させる
ビッ!
そのまま指先を炎の鳥の口の中へ
さらに、手を横に広がると
ブバアアアアア・・・ッ
炎の鳥は形を崩し、真っ二つに割れた
「う・・・あああっ!!?」
「・・・あらあ・・この最後の最後へ来て何か私、ツボをつかんじゃったみたい!・・・やっぱ天才・・・だったりして?」
自分でもあまりにも見事な出来に、少し照れ笑い
「・・・あなたは昔から天才だよっ!!ラブ!!!」
メビウスはパッションの攻撃の前に体に突き刺さったパッションハープを引き抜こうと試みる
・・・・抜けない!
ガツッ!!
パッションのパンチが決まった
(・・・私のハープは自らの意思でメビウスに突き刺さっているんだ!)
メビウスの3つあるという心臓が復活したら、左腕を元に戻して夢幻闘舞でくる
それを抑えるためにパッションハープも戦っているのだ
この戦い
誰一人あきらめちゃいないッ!
誰一人ッ!!
「わたしも・・・諦めるもんかあーっ!!」
「たわけがァアアッ!!!」
ドガアアアン!!
メビウスの反撃でパッションは背中から落ちた
「・・・せ、せつな!!」
「ハア・・ハア・・いい加減にしろ!!この不愉快な生物めらが・・・」
メビウスは焦りと戸惑いで呼吸が乱れている
「今・・はっきりと悟ったぞ!!地上だけでなくうぬら人間どもも余にとって耐え難い存在であるという事が!!
そんなにあと数分の間に見果てぬ夢を抱きたいのならたった今消し去ってやる!
次元爆弾のタイムリミットを待たずに眼下の柱にこの・・・」
メビウスの拳が妖しく輝きだす
「魔法力をぶつけてな!!」
メビウスは全てを『早期終了』する腹構えだ

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