前回までのお話は
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赤いプリキュアスーツを纏った機甲戦隊最後の戦士サウザーがイースの前に立ちはだかる!

イース「ラ・・ラブ達に似たスーツ・・!?」
サウザー「これで互角だ。いや腕はオレの方が上だからオレが有利かな・・・?」
イース「い・・・いや・・・そうじゃなくて・・・そのスーツは女性用・・・」
サウザー「・・・その件か。余計な心配はするな。私はこう見えても女だ。第一、戦場で男も女も関係ないだろう」
イース「それもそうねッ!」
びゅうんっ!
イースの手刀が振り下ろされた
パシッ!
機動を見切り、両掌で受け止めた
「チッ!」
イースはサウザーの手を振り切り、間合いをとる
「お前の必殺技を拝ませてもらったその礼をせねばなるまい・・・」
サウザーは背中に携えた槍を取り出した
「!?」
「今度はオレの必殺技をお見せしよう」
ビュオッ!!!!
一閃がイースの脳天をかすめる
「!!!」
はらり・・・
髪飾りが切れて、地面に落ちた
「ハープを失ってから、私の獲物はこいつに代わった。お前は確かに強い。だが所詮それは力任せだ・・・私の敵ではない
お前を殺し、ハープを返してもらうぞ」
「お・・・面白いわ・・・できるのならやってみせてもらおうか!」
イースの反撃
ブンッ、ブンッ、ブンッ!!
大振りの手刀、肘撃ちを繰り出すも全く当たらない
「くっ!」
イース最速の攻撃、鉄山靠!!
フッ!
それすら空を切るだけ
「それが限界か」
サウザーはイースの背中を取る
「ちっ!」
バシイィィィン!
もう一度鉄山靠を繰り出し、サウザーを吹っ飛ばした
「・・・なるほど、流石のパワーだ。やはり間合いを取らねばならないようだな」
口からの出血を拭うサウザー
カッ!
槍を振り下ろすサウザー
「うっ!」
スパアッ!
イースは体を捻るが回避しきれず、衣装が切り裂かれる
(だめだわ!さっきと同じで奴の太刀筋が全く見えない!)
イースに見えるのは無数の閃光のみ
「ぐっああああああ!!」
全身を切り裂かれ、悲鳴を上げるイース
(な・・何とかしてこの攻撃を・・・こうなったら危険だけど、攻撃をわざと食らって動きの止まったところを攻めるしかないわ!)
「・・・うう」
「まだ立ち上がるのか?いいだろう。この一撃で楽にしてやろう。」
(槍使いの・・とどめは必ず『突き』で来る・・攻撃に耐えて・・・ブラッディ・ハリケーンを撃ち込むのみ!一撃の破壊力は私の方が上なのよ・・)
サウザーが槍を長く持ちかえた
「死ねィッ!」
イースの狙い通り『突き』が来た
「よしっ!」
ドガッ!
「うぐっ!・・・ブラッディ・ハリケーン!!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオッ!!!
胸の痛みに耐えながら必殺技を発動!
「・・・やった!?いない!」
仕留め損ねたイース
その胸を見てさらに驚く
「これは・・・!?」
彼女の胸に刺さっていたのは槍ではなく、羽根
そう、サウザーは槍ではなくティアラの羽根を投げていたのだ
全てイースの策を読んでのフェイント
「カウンターでくると思ったぞ!だが、その程度の策で勝てるほどオレは甘くない!
受けろ!機甲戦隊サウザー最強の一撃!!
ハーケンディストール!!!!」
空中から、全力の一撃!!
「うわああ!!!」
ドガアアアアアアアアアアアッ!!
イースの胸部の衣装が剥がれ、鮮血と共に胸がはだけた
な・・なんという奴・・・この私がまるで・・・歯が立たないなんて・・・
ラブ・・・!!
ドサッ
イースは大の字に倒れた

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