1週間続いたジャパンカップ特集も今日が最終回。レース回顧です。
<JCD回顧>
まず最初に・・・・当てました。珍しく予想通りでした。
3連単271倍はおいしかった!さて、自慢はここまで。真面目に回顧します。
レースはローエングリンがハナを切り緩み無い展開に。
前半の900mをすべて11秒台というあまりにも厳しいラップを刻んでいく。(推定前半1000m59秒1)
馬順はほとんど動かず、ローエングリン、シロキタゴッドラン、ナイキアディライト、トータルインパクト、ジンクライシス、ユートピアはハナに立とうともせず先団馬群の中。その後ろにアドマイヤドンがいて、タイムパラドックスはドンから2馬身に控えていた。後方はバラバラ。
レースが動いたのは4コーナー手前。ローエングリンの手応えが悪くなり、シロキタゴッドランとトータルインパクトがこれに並びかける。
さらに後ろのジンクライシスも手ごたえ十分で先行集団へ。安藤勝アドマイヤドンはトータルインパクトの手ごたえの良さを見て大外に持ち出す。対する武豊タイムパラッドクスはちょうどローエングリンとシロキタゴッドランの間の狭い所へ馬を持っていった。
直線。前半のオーバーペースが祟ってバテた先行勢を真っ先に捉えたのはジンクライシスとトータルインパクト。
これをめぐって内からタイムパラドックス、大外からアドマイヤドンが襲い掛かる。優勝圏はこの4頭に絞られた。
トータルインパクトはアメリカ調教馬の悲しい宿命か追って伸びが無く脱落。
ジンクライシスの内から、ロス無くそして馬体を引き離したタイムパラドックスが一気に抜き去る。対するアドマイヤドンはもどかしいほどジリジリとしか伸びない。
残り200m、ラチ沿いをタイムパラドックスは一直線。2馬身以上の差をつけGT初制覇のゴール!
アドマイヤドンも安藤勝の叱咤激励に答え、ようやくという感じでジンクライシスを交わして2着入線がやっとだった。
<結果分析>
タイムパラドックス・・・やはり東京ダ2100mはベストの条件だった。ローエングリンが飛ばしてスタミナを問われる展開になったのも好走の要因だろう。しかし、最大の勝因は何と言っても4コーナーの立ち回りだろう。アドマイヤドンが外を回る中、武豊は躊躇することなく、イン強襲を試みた。気性に欠点の無いタイムパラドックスにとって馬体を引き離して走ってもソラを使う事は無かった。また、万全を期してラチ沿いを走らせ、集中力を最後まで持続させたのにはお見事。
武豊、会心の勝利と言ってもいいだろう。
アドマイヤドン・・・プラス8キロ。馬体はしっかりと出来ていた。パド
ックでのんびりしていたが、返し馬では別馬のような気合乗り。それにしてもズブかった。一時はジンクライシスも抜けないのかと思うほど。
安藤騎手のレース運びはオーソドックスなもので、非は無かった。ただ、今日は勝利ジョッキーに上手く乗られてしまった。
ジンクライシス・・・馬体はまだまだ未完成。正直パドックで1枚劣るように見えた。キッチリ折りあい、直線で真っ先に先頭に立った。アドマイヤドンに抜かれはしたが、この馬はまだ3歳。未来は無限に広がった。
トータルインパクト・・・気配よし。この馬の力は出し切ったと思う。全く切れないタイプで、バテないタイプ。こういうタイプは切れのある馬に勝負どころで置いていかれて3着というパターンが多い。今日は相手が強かったという事か。

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