昨日の話の続きです
せつな=ヒュンケルを理想とする私の妄想話
今回はちょっとだけ、力を手に入れた大輔君にも登場していただきましょう
ラビリンスの罠に嵌り、記憶を失ったラブ
自分だけ逃げる振りをして、仲間に罵倒されながらも、たった一人でラブを守るため、単身ラビリンス機甲戦隊に挑む
・・・が、やはり少しばかり強くなった大輔では機甲戦隊にはまるで歯が立たず
一方的にいたぶられるだけだった
スピード自慢の鳥人ネイズが笑う
「決めたぜ!お前は斬首刑だ!!!」
「・・・ぅぅぅ」
「ギャハハハ!いいぞその顔だ!!そのままの顔でいろよォッ!!」
振り下ろされるサーベル
ドガッ!
「ヵハアッ!!」
血飛沫と共に吹っ飛んだのは、大輔ではなくネイズだった
「な・・・何者だ!?」
リーダー格のサウザーが叫ぶ
(・・・だ・・誰だ?)
目を閉じたまま、助っ人に身体を預ける大輔
「大丈夫?大輔」
低い女の声で大輔は誰か分かった
「・・・ケッ!よ、よりによって一番助けられたくねえ奴に助けられちまったぜ・・・」
思わず出た憎まれ口
「それは、悪いことをしたわね・・・。」

東せつな、推参!
「へっ・・・一応・・礼だけは言っておくぜ・・・ハァ・・・ハァ・・・せつな」
膝をつき、肩で息をする大輔
「「「「せつな!!!」」」」
機甲戦隊の3人が一斉にその名を叫んだ
サウザー「こ・・・この女が・・・!!?」
ドーレ「元ラビリンス幹部でありながら、我らを裏切りプリキュアに寝返ったという・・・」
ネイズ「東せつなことイースとやらか・・・!?」
「・・・大輔、随分と実力に見合わぬ無茶をやったものね。あなた1人で敵を食い止めようなんて事は・!」
「やりたくて1人でやったんじゃねーや・・・
ラブが・・・ラブが記憶を消されちまったんだ!!」
「ラビリンスの罠でな・・」
「・・・そう・・ならばこんなザコどもに構っているヒマはないわね。」
その一言にネイズが激高した
「な!なんだとおおっ!!舐めやがって!元幹部かなんだか知らねぇが!!てめえもそのガキと同じようにメッタメタに切り刻んでやるぜえッ!」
「・・・」
「・・・大輔、こいつはあなたにくれてやるわ。やられた恨みを存分に晴らしなさい」
せつなはネイズを歯牙にもかけない
「!!!!」
「・・・いいのかよ。見せ場を譲っちまってもさ・・」
「て・・てめえ!本当に俺を舐めているのか!?そんなボロボロのガキが戦えるわけねぇだろうが!!てめえが戦えよォォッ!!!」
サーベルを向け、せつなを挑発するネイズ
「貴様は絶対にこいつには勝てない。万が一勝てたら・・いくらでも相手をしてあげるわ。」
「し、信じられねー馬鹿だぜ!!こいつは!!てめえで助けた仲間をわざわざ殺されるとは!!・・いいだろう今度こそ確実にぶっ殺してやる!」
大輔に襲い掛かるネイズ
(・・・あと少しだけでいい・・奇跡の力よ・・持ってくれよ!!)
大輔は立ち上がり、構えた!その瞳に闘気がみなぎる
「飛べッ!」
ドンっ!
大輔の奇跡の力・・それは言葉を実現化する能力
空を舞い、ネイズの頭上へ
「小ざかしい!空中で俺とやりあおうなどと!!」
背中の翼を広げるネイズ
・・だが!
バサアッツ!!
突然右翼が千切れた
いや、すでき千切られた後だったのだ
せつなはいつもの仏頂面で言う
「言ったはずよ。貴様では勝てんと・・・!ブラッディハリケーンを受けた以上、ただでは済まん」
「残りの力全部てめえにくれてやらあ!!」
『爆発!!!』
ドゴオオオオオオオオオオオオオオン
「ネ・・ネイズ!!」
ドオオオオン
消し炭になったネイズが落下した
ベシャッ
その対岸で、力を失った大輔も落下した
「や、やったぜ・・!だけどもう力がカラッポだぁ・・ゼェゼェ・・」
「あなたにしてはよくやったわ・・心配しないであとはゆっくり休みなさい」
大輔に顔を向ける事無くせつなは言い放った
「へへ・・心配なんざしてねぇよ・・・ゼェゼェ・・お前は・・・性格は悪いけど・・・強さだけはピカイチだからな・・・!じゃあ、遠慮なく・・休ませてもらうわぁ・・」
大輔はその場に倒れ、眠りについた
(本当に良くやったわ・・・大輔!)
せつなは漸く大輔をみて、優しく微笑んだ
「おっ・・・おのれ!よくもネイズを!!ただではすまさんぞ!!!」
ドーレが吼える
「・・・・ただではすまさんだと?」
鋭い眼光・・・せつなの顔つきが変わった
「そうよ!今度はこのドーレ様がきさ!!?」
カアッ!

パッションハープが一瞬輝きを見せた、その直後!
ズガアッ!
ドーレの両牙が折れて飛んだ
「うがあああああーッ!」
「・・・それはこっちの台詞よ。貴様らがどこの馬の骨かは知らないけど・・・」
せつなから凄まじい闘気が放たれる
「ラブの友達をいたぶってくれた礼はそんな程度ではすまさんからな!!!」

0