
山形県
楯の川酒造
鳥海山と最上川天保三年(1832)に最上在住の上杉藩家臣が当家を訪れ、庄内平野の広大さと当地の水質の良さを感嘆し、酒造業を営むのが最良と薦められ、5代目平四郎が酒母製造業を開始した。その後20余年が経過した嘉永6年(1853)に、荘内藩(酒井藩)医師 医王山広学院が当家に立ち寄った際、当家の酒造りは第一級であると酒造業をしてはどうかと薦められ、安政元年(1854)に酒造業を開始した。
その翌年の安政2年(1855)、荘内藩藩主酒井忠勝公が当家に立ち寄った際、酒を献上したところ大いに称賛され、この地に楯があり、楯山(現在は公園)といったことから酒銘を“楯野川”とするように命名した。
楯野川では、“日本酒の本物をめざす”をテーマに特定名称酒に力を注ぎ600石ほど(1.8L換算6万本)の醸造を行っております。その中でも、蔵の特徴や個性が現れる地元の原料米を使用した高級酒の純米酒と純米吟醸に力を入れております。原料米は酒造好適米にこだわり、地元山形県の酒造好適米“出羽燦々”と“美山錦”、並びに近年山形で開発された“出羽の里”を主力に、100%酒造好適米を使用しております。
2006年からは地元庄内町の専業農家に依頼し、出羽燦々と美山錦は全量契約栽培を行い、精米も最新式の精米機にて全量自家精米を行っております

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