
茅ヶ崎市香川の地に初代・熊澤茂兵衛が酒蔵を起こしてから130年余。地ビール・パン製造、新たな日本酒の開発、その場でお酒が楽しめるレストランー。6代目蔵元・熊澤茂吉は、伝統を受け継ぎつつ、新たな造り酒屋像に挑む。
明治4年、酒造制度の改正により、一部の者しか許可されなかった日本酒造りに参入できるようになり、日本各地で一種の造り酒屋ブームが起こった。その流れにあった明治5年、農家であった熊澤茂兵衛は、茅ヶ崎市香川に酒蔵を造る。これが、現在も続く熊澤酒造の始まりである。
「茂兵衛さんはベンチャー精神があったんでしょうね。当時はお酒はビンづめができませんでしたから、入れ物を持って買いに行ったものらしいですよ。だから歩ける範囲に造り酒屋があったので、湘南地域でもかなりの数があったはずです」と、6代目社長の熊澤茂吉(35)は話す。
翌明治6年、初の自社製酒『放光』が完成。後に『曙光』と改名し、熊澤酒造のメインブランドとなる。明治末期には3代目・茂吉が後を継ぎ、酒造り一筋に歩むようになる。
手に持っているのは夏のお酒です!
今の時期しか飲めません。

0