虫め。
対G用地雷(ホウ酸団子)を大量配備したおかげか、最近Gを見る事は無くなった。
我が家に平和な日々が訪れた・・・・・かの様に見えた。
高速で飛び回る小さな虫が気になる。
コバエだ。
最初は外から入ってきたんだろうと思って気にしてなかったが、一向に居なくなる気配が無いので、もしやと思いキッチン周りを偵察する。
悪い予感は当たっていた。
ゴミ箱周辺は既に占領されていた。ゴミ箱の周辺に点在する米粒小の物体。コバエのサナギだ。よく見れば幼虫もいる。
こんな所で繁殖していたとは・・・・・うかつだった。Gに気を取られるが余り小さな伏兵達の潜入、繁殖をこうも簡単に許してしまうとは・・・・・
親バエは対G用ガス放射機(キンチョール)でもダメージを与えることが出来る。だが幼虫はどうなんだろう、サナギに至っては効いているのかさっぱり分からない。
一先ずゴミ箱周辺にキンチョールの絨毯爆撃を行い親バエをせん滅。サナギ、幼虫に関しては人海戦術しかない。シラミ潰しならぬサナギ潰しである。
敵部隊に甚大な被害を与え“コバエ掃討作戦”は終結した。
いつものキッチンが戻り、再び平和を取り戻した・・・・・かのように思えたある日。
仕事を終え帰宅した俺は信じられない光景を目にする。
キッチン上空を我が物顔で旋回する小さな悪魔。
ハエ is back !!
エマージェンシー!エマージェンシー!応援を求む!
全滅させたはずなのに・・・・・奴等はくたばっちゃいなかった。
おのれ虫め。
どうやら敵の生命力、繁殖力を見くびっていたようだ。こちらも本気を出さねばなるまい。
まず増援部隊の侵入を防ぐ為に「網戸フマキラー」を念入りに散布。
続いてコバエの発生源であるキッチンのゴミ箱周辺をバスマジックリンで徹底的に浄化。
駐屯基地になっていると思われる排水溝にパイプユニッシュをしこたま流し込み溶殺する。
ゴミ箱は丸ごと水攻めにし、猛暑を利用した太陽光で滅菌処理!くたばれ虫ども!
仕上げはキンチョール片手に親バエの群れに突撃。一匹たりとも逃さんぞ!
・・・・・激しい戦いだった。部屋中に充満したキンチョールの臭いが戦いの凄まじさを物語る。
親バエの全滅をもって第一次コバエ紛争は終結した。
戦ったのが8/12日で18日現在、ハエの発生は確認されていない。しかし虫達との戦いに終わりは無いのである。ほんとやんなるよ、もう。

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