「Systematic Chaos(2007) /Dream Theater 80点」
CD紹介
このアルバムを聞くのは、これで何回目だろうか?
ドリシの新作。
ケビン“頼むからメイデンから手を引いてくれ”シャーリーと袂を別ち、セルフプロデュースで挑んだ本作。
まあ元々曲作りに関する事で外部から意見を取り入れるという事は無かっただろうからで、当然その影響は皆無。
買ってから何回も通して聞いたので、そろそろ感想でも書こうかなと思ったものの・・・・・何一つとして印象に残る物が無い。
じゃあ酷い出来なのかと言うと、酷評する材料も無い。
今聞き返してみても、「ああ、ここはTrain〜のあそこのリフだな」とか「メトロポリスのあのフィルに似てる」とかそういう感想しか思いつかない。
オクタヴァリウムと比べればどうか?と聞かれれば間違いなく本作を推すけど、それは前作が余りにアレな内容だったわけで、本作に興奮しているか?というとそれもさっぱりな訳で。
本人も語っている通り、「systematic chaos」はジョーダン加入以降のドリシの歴史を総括してる内容で、アルバムごとのコラージュも非常に巧妙で、作品として十分機能してると言える。
にも関わらず、この作品に対して何のエキサイトメントも感じない俺はどうしたことだ?
間違いなく一級品のネタであることは間違いない・・・・・にも関わらずこの萎え萎えっぷり。
ああ、とうとう俺はメタル機能不全障害に陥ってしまったのか・・・・・
聴くのが決して苦痛なのではない、ただ興奮する事もないし後に何も残らない。
メトロポリスを初めて聴いた時のインパクト、スピリット・キャリーズ・オンを聴いた時の様な心の底から沸き上がってくる様な感動を味わう事は、もう出来ないのか・・・・・
もうダメポ・・・・・(´;ω;`)
変声期を経たラブリエの歌唱は、本作でも際立ってはいるものの、肝心の歌メロがイマイチなので不完全燃焼に終わっている。
「バスドラ:その他」の音量バランスは過去最高水準。
これはベイダーの「Litany」のバスドラ以来の水準じゃなかろうか。
だからどうと言うことも無いけど。
Gのジョーダンのムーグシンセによる渾身のソロも時既に遅し。今までの流れをひっくり返すことは出来ない。(でもジョーダンがドリシでやったソロの中では間違い無く最高)
オクタヴァリウム作れば日和ったと罵られ、、Systematic chaosで路線戻せば飽きたとあしらわれる。
じゃどーすりゃいいの?と言いたくなるだろうけど本人達もそんなことは重々承知だろうから自作辺りで何かやってくれるんだろう。
と期待してたのはTrain Of Thoughtが出た直後だったような・・・・・

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