「Heart Of Everything(2007)/Within Temptation 89点」
CD紹介
9オクターブの声を操るシャロン嬢が、椅子に座って目隠しプレイに興じているジャケがたまらなくエロい5th。
このバンドは、新作を発表する度に曲調が洗練されて、非常に焦点の定まったアルバムに仕上がっている。
ただ、本作に関しては少々洗練され過ぎて、余りに
「ウケる曲の公式」に囚われ過ぎているような印象も受けてしまう。
あざといと言うか、こり固まってるというか少々窮屈な感じ。全ての曲が同じベクトルを示してしまっているというか。
それでも、この手の女性ボーカル・ゴシック物では頭一つ抜きん出た存在である事は間違いないけどね。
アルバムを通して聴いた後に
「いいアルバムだったけど、曲単位では印象に残らない」という印象を残してしまう。
このジャンルでは後発であるはずのエヴァ・ネッセンスの大成功に変に感化されてんじゃないか?と疑いたくなる程のエヴァネッセンス化が著しい。
でもGとかヤヴァイな。
よくエヴァネッセンスからの影響をインタビューされて
「はぁ?こちとら十年選手よ、あっちがクローンで私たちがオリジネーターに決まってんじゃないのよ云々・・・」という記事を目にするが、最近の作品(エヴァネッセンスのデビュー以降)のアルバムを聞く限りその混合比は確実に高まってる。
まあこういうスタイルの音楽ででメジャーなオーラ出したらこんな感じになるんかね。
あ、やっぱBCもいい。
エヴァネッセンスが好きな人なら問題無くいけるという、本人達には不名誉極まりない売り文句しか浮かばないのが悲しいが、エヴァネッセンスの2nd何かよりはマジでいいよ。
何よりボーカルのルックスには、9オクターブぐらいの差があるし。

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