産経msnにはやぶさの記事がのっていたので紹介。
上
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100530/scn1005302050002-n1.htm
中
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100601/scn1006010802000-n1.htm
下
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100602/scn1006020813001-n1.htm
新しく見つけた動画も紹介
・・・目からキセノンガスが!
はやぶさと地球の距離が500万kmを切りました。
地球から月までの距離が約38kmなのでまだまだ遠いような気もしますが、はやぶさの航行速度は地球の公転速度(秒速30km)以上なので、今まで飛んできた距離(約50億km)に比べればほんの目と鼻の先という事になります。
ここ最近、当ブログで度々取り上げているはやぶさですが、はやぶさを載せたM-Vロケットが打上げられたのが2003年5月。つまりこのの計画が実施されてからもう7年以上の月日が流れているのです。(当初の計画では4年、度重なるトラブルにより延長)
このブログで初めてはやぶさのことを扱ったのが去年の11月。つまり僕は6年のも間はやぶさについて何も知らなかったのです。日本人として恥ずかしい限りです。
それを他人のせいにする気は毛頭ありません。あくまで自分の勉強不足です。しかしこんな日本人の誇りとも言えるような一大プロジェクトを、僕も含め殆どの人が知る機会さえ殆ど無かったというのはいかがなものでしょうか。
もしはやぶさが15年前に飛んでたら少年時代の自分にどれほどの影響を与えただろうか。
今からでも遅くは無いので、民法各局は特番を組んではやぶさの大気圏突入を生中継するべきだし、NHKははやぶさのためにプロジェクトXを復活させるべきだ。
JAXAi(宙航空研究開発機構運営の広報施設)は現政権の仕分けにより廃止が決定しました。JAXAそのものが廃止されるわけではないし次のプロジェクトも進行中なのでしばらくは安心ですけど、もうこれ以上惑星探査の予算を削らないで欲しい。
はやぶさの計画にかかった費用がおよそ127億円。
この127億円だって削りに削りまくった127億円です。小惑星探査ロボット「ミネルバ」ですらメーカーからの試供品や民生品を使い、開発資金もメーカーからの協力資金や旧ISASのなけなしの研究費から無理矢理ひねり出したほどです。
国民一人が100円出せばはやぶさを飛ばすことが出来る。これを高いと感じるか安いと感じるか。
誰にも真似する事の出来ないとんでもない超技術。探査船に魂込めるなんてどこの国の技術者にも真似できるはずが無い・・・いや本当に宿ってるんですって!
こんな話がある。
2005年12月におきたスラスタの燃料漏れによる姿勢制御不能、通信断絶というはやぶさにとってもっとも重大な事故が起きた際には、OFFになるはずの充電保護回路がONになっていた。自動でONになる設計にはなっていない。つまりはやぶさ自身がONにしたとしか考えられないのだ。まるで自分自身を守る為に。結果、通信断絶の間のバッテリー消費は最低限で済んだ。
幾多のトラブルに見舞われながらも航行を続け(何より運営もあきらめずに待ち続け)ついには地球に帰ってくる事が出来たんだから。これが魂実装済みと言わずして何と言うのでしょうか。
ウーメラ砂漠上空に突入するのが6月13日23:00。現地にてはやぶさをお出迎えするという強者も現れているようです。
カプセルの射出バネは耐久年数をとっくに越えています。もし射出されなかったとしてもカプセル自体は燃え残るそうですが、パラシュートは無事開く事が出来るのか。今まで幾多の危機をりこえてきたんだからきっと大丈夫なはずです。魂も入ってるし。
はやぶさ地球帰還まで、あと11日

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