FREEに行って来た。
その日は終電で帰って家で晩飯食って次の日はフレッシュな気分で迎えるつもりだった。
しかしその計画は
「フランスから来たV系黒人ベーシストでしかもガチの三島由紀夫マニア」という冗談みたいな来客によって脆くも崩れ去る。
エックスのHIDEやPATAすらいないインディー時代の映像を見て狂喜するという相当のつわものだ(笑)

白目がとってもキュート
Gaïdjinn http://www.myspace.com/gaidjinn
東京でライブやってその後各地に散って、表向きバンドの営業活動という名のそれってどう見てもただの観光ですよね的な事をしてるらしい。
俺は個人的な期待を込めて、プププな感じの演奏じゃないかと予想、マスターは「この外人、きっとやりよるで」と予想。
期待と悪意に胸を膨らませながら曲を聴く・・・・結果はマスターの勝利、フレットレス6弦ベースを操る本格派ミュージシャンでした。オミソレシヤシタ(汗)
マスターの繰り出すジャパメタ攻勢(ラウドのヨーロッパツアーDVD)にも息一つ切らせること無く余裕で食いついてくる外人。アンタ何者(汗)
そして切符の買い方を教えたついでににここまでついて来たというメタルやV系どころか音楽自体に全く興味の無いネエチャン、あんたこそ何者(笑)
最後は
MJ is forever という何だかよく分からない閉めで帰っていった外人とネエチャン。マスターの「mickel rental 50 years and go back god 云々・・・・」という下りは傍から聞いててもほとんど理解不能だったけどMJが大好きなんだという思いは伝わってるはず。
そんな珍客があったりや何やかんだで気が付きゃ終電時間はit's over・・・
まあどこぞの漫喫でも行って始発まで時間潰しゃいいかと考えつつも、もう一つのプランが頭を過ぎる。
「行けるんじゃね?」
いやいやまてまて、何を考えてるだ俺は。そんな馬鹿げたまねが出来る訳が無い。
「買い物で町ブラつく日は軽く半日くらい歩きっぱなしじゃん。な?」
・・・・・あれ、いけるかも。
俺を狂わしたのは酒か、それともV系黒人ベーシストか、それとも行きずりネエチャンか。
進路を西に取り我が家に向かって死の行軍を始める。
1:50 出発、タイト目なジーパンがすこぶる歩きにくい、CDを満載したカバンが歩くたびに太ももにクリーンヒットする。
2:20 コンビにでオニギリとハンバーガーを購入
2:30 マクド(24h)発見、コンビニバーガー頬張りつつ通過。ウラメシヤ
3:00 酒で麻痺ってた疲労感が襲ってくる。つらい
3:20 「ファーック」と言いながら息を吐き出す呼吸法を編み出す。しかし何の効果も無い。
3:30 疲労がピークに達する。気分を切り替える為に「お前なんか家まで歩いてお帰り!この豚野郎!」という女王様から言いつけられたプレイなんだと思い込むことにする。燃え上がれ!俺のドMパワー!
3:40 もう無理!ドM無理!
3:55 長い上り坂を見て幼いころ家族で行ったスキー旅行走馬灯のように頭に浮かぶ。もうだめだ
4:10 バイクできてりゃ・・・タイーホ。でもバイクできてりゃ・・・タイーホという思考が延々ループしだす。
4:25 何故か笑えてきた、体もフワフワしだした、これがウォーカーズハイってやつなのか?それとも死ぬのか?
4:40 家が近づいてくると何だか寂しくなる。どんなに長くつらい旅でも終わりは寂しいものなのか。
4:41 とか考えてたら溝に落ちかけた
4:50 帰宅
半端なく疲れた、誰だ買い物で半日歩くのより楽だとか言った奴は。道すがら富士山登頂を思い出した。あれが一番近い。
シラフでは絶対に出来ないしニ度とするものか。
でも
FREEの帰りはシラフじゃないという罠。

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