“(何故か)少年少女達が巨大ロボに乗り込み世界を救う物語”的なサウンドのノクターナル・ライツの新作。
ノクターナル・ライツを聞くのはは、バーンの藤木氏が絶賛していたSacred Talismanを買って「もう藤木は信用しない。そしてさらばノクターナル・ライツ」と心に誓ってから以来。
4枚目からボーカルが変わりセイクリッド〜の頃とは別物になっているとは聞いていたけど、セイクリッド〜で受けたトラウマが中々癒えなかったので今までスルーし続けて今日に至る。
もう二度と聴くことはあるまいと思っていたバンドは8年の歳月を経て、影山ヒロノブにも匹敵するほどの壮大なスパーキングを携え、俺の前に姿を表した。
そう、非メタラーの人間がメロディック系のメタルを聴いて「アニソンっぽい」と感じり事が多いらしいけど、本作はその手のど真ん中だと言っていいだろう。
「エアバイクに股がった主人公が段幕の嵐の中を駆け抜ける」という赤い光弾ジリオンライクな場面を想起してしまう。
で、こういう音が好きなのかと言われれば、勿論大好きなんだけど、あくまでバンドの音、メタルの観点から見ると・・・・・やっぱりいいわコレ。
ギターは上手いし、ボーカルはひたすら熱っぽいし(暑苦しいとはちょっと違う)、曲もバラエティーに富んでいる。ただギターは確かに上手いんだけど、その上手さがソロでしか活かされて無いのが勿体ないような。小技で曲を盛りたてるような事も出来る実力は十分にあるはず。
バラードのHでのボーカルの熱唱は素直に○、熱っぽい(“暑苦しい”じゃなくて飽くまで“熱っぽい”ってのがポイント)
セイクリッド〜の瘴気に当てられ、それ以来サヨナラしてしまっている俺のような人も、一度本作かGrand Illusion(7th)を聴いてみることをお勧めする。
突然開いた亜空間ゲートの中に吸い込まれ異次元の世界へ飛ばされた少年が、光のエナジーフォースを身にまとい、暗黒世界の眷属達との果てしない死闘繰り広げ、闇の侵食から世界を救う壮大なスペクタクルロマン超時空戦記が目の前に広がる・・・・・かもね。
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